
フロアコーティングアドバイザー|執行役員
対馬 洋二
業界10年。数多くのフロアコーティングを手掛けてきました。前職はRIZAPのトレーナーとして、お客様の目標達成にコミット。その経験を活かし、売るためではなく、本当に必要なご提案を大切にしています。床材との相性や種類、ペット対応まで分かりやすくご説明します。


フロアコーティングアドバイザー|執行役員
対馬 洋二
業界10年。数多くのフロアコーティングを手掛けてきました。前職はRIZAPのトレーナーとして、お客様の目標達成にコミット。その経験を活かし、売るためではなく、本当に必要なご提案を大切にしています。床材との相性や種類、ペット対応まで分かりやすくご説明します。
家の床に何が使われているか。これを一番正確に持っているのは、設計図書です。
営業担当者の記憶でも、住宅ローンの書類でもありません。設計事務所が作った図面の中に、部屋ごとにどの床材を使うかを書いた一覧表があります。
この記事では、ファーストデザインという設計事務所の実像と、設計事務所が関わった家で床材を調べる手順、そのうえでどのフロアコーティングを選ぶかを順に説明します。

図面なんて渡された記憶がないのですが



手元になくても大丈夫です。設計事務所には保存義務があります
登記上の商号は「株式会社ファーストデザイン」。東京都西東京市緑町にある設計事務所です。創業は平成17年8月18日で、20年近い業歴があります。
「一級建築士事務所」まで付いた「株式会社ファーストデザイン一級建築士事務所」は、建築士事務所としての名称です。書類によってどちらの表記が使われるかが変わります。
| 商号(登記上) | 株式会社ファーストデザイン |
|---|---|
| 建築士事務所名称 | 株式会社ファーストデザイン一級建築士事務所 |
| 法人番号 | 8012701010541 |
| 所在地 | 東京都西東京市緑町1-4-3 イズミック2F |
| 創業 | 平成17年8月18日 |
| 資本金 | 1,500万円 |
| 代表者 | 代表取締役社長 土井 康弘 |
| 事務所登録 | 東京都知事登録 第54662号(一級建築士事務所) |
| 管理建築士 | 一級建築士 鈴木 治美 |
| 従業員数 | 20名(2016年時点の公式ブログ記載) |
公式に掲げられている事業内容は4つです。
ここで目を引くのが3番目です。建築施工図の作成が、独立した事業として掲げられています。公式サイトの実務メニューには載っていないので、事業目的としての記載です。
施工図とは、設計図をもとに現場で実際に組み立てるための図面です。床がどの高さで納まるか、床材と壁の取り合いをどう処理するかまで描き込まれます。設計だけでなく、この段階の実務まで受けている事務所ということです。
2番目の建材の輸入販売も、設計事務所としては珍しい柱です。図面を描く側でありながら、建材そのものを扱う側の目線も持っていることになります。
事業内容の2番目にある「住宅用建材の輸入及び販売」は、設計事務所としては変わった位置づけです。図面を描く事務所が、建材そのものを仕入れて売る機能も持っているということになります。
設計と建材の両方に関わる立場では、図面に書いた仕上げ材が実際にどう届くかまで見えます。仕様と現物のズレが起きにくい構造です。



設計事務所って図面を描くだけだと思っていました



事務所によって守備範囲がかなり違うんです
ただし、公開されている情報からは取り扱っている品目までは分かりません。ご自宅の床材が何かを知りたい場合は、この次の章の手順で確認してください。
一級建築士事務所は、専任の管理建築士を置くことが建築士法で義務づけられています。事務所の技術的な責任者にあたる立場で、建築士登録後3年以上の実務経験と所定の講習の修了が要件です。
ファーストデザインでは、開設者が代表取締役社長の土井康弘氏、管理建築士が一級建築士の鈴木治美氏。経営と技術管理が分かれている構成です。
小規模な事務所では代表者が管理建築士を兼ねることが多いなか、20名という規模ならではの体制です。技術的な判断を専任者が担う形になっています。
「ファーストデザイン」という社名の会社は全国に複数あります。滋賀県大津市には同一商号の株式会社ファーストデザイン(法人番号4160001004550)があり、東京都品川区には有限会社ファーストデザイン(法人番号5010702010563)があります。
西東京市の当社は、法人番号8012701010541で特定できます。ご自宅の書類に社名だけが書かれている場合は、所在地か法人番号まで確認してください。
結論から言うと、仕上表という図面を見れば分かります。
設計図書は何十枚もの図面の束です。そのなかに仕上表(内部仕上表)という、部屋ごとの床・壁・天井の仕上げ材を一覧にした表があります。
ここに「LDK 床 フローリング(〈メーカー名〉〈品番〉)」といった形で書かれています。品番まで分かれば、メーカーのサイトで表面の仕様まで追えます。
表面が突板なのかシートなのか、塗装がどう施されているか。この情報があると、フロアコーティングの可否と種類がその場でほぼ決まります。
引渡し時に図面一式を受け取っていないケースは珍しくありません。その場合の手順です。
家を買った相手、または建てた会社が最初の窓口です。竣工図として一式を保管していることが多く、床材の品番もそこで分かります。
建築士事務所は、作成した設計図書を保存する義務を負っています。保存期間は15年間で、根拠は建築士法第24条の4第2項と同法施行規則第21条第5項です。竣工から15年以内なら、事務所側に図面が残っている可能性があります。
それでも分からなければ、床そのものを見ます。フロアコーティングの現地調査では、床の表面を見て種類を判断します。判断がつかない場合は、目立たない場所で試験施工をして確認します。
なお建築士事務所の登録自体にも有効期間があり、5年ごとの更新が必要です。ファーストデザインの東京都知事登録 第54662号も、この更新を重ねているものです。
品番が分かっても、そこから先が分からなければ意味がありません。住宅の床材は大きく3つに整理できます。
| 種類 | 見た目の特徴 | コーティング適性 |
|---|---|---|
| 複合フローリング | 表面に薄い木の層。継ぎ目がまっすぐ | もっとも相性がいい |
| シート系フローリング | 木目が一定間隔で繰り返す | 製品によって可否が分かれる |
| 無垢フローリング | 板ごとに木目も色も違う | 要相談。塗らない選択もある |
設計事務所が入った家では、部屋によって床材を変えていることがあります。LDKは複合フローリング、水まわりはクッションフロアや長尺シート、といった具合です。仕上表を見れば部屋ごとの違いも一目で分かります。
シート系については、判断が分かれやすいので別記事で詳しく扱っています。
床材が分かったら、次はコーティングの種類です。選択肢は主に3つあります。
| 種類 | 耐用年数の目安 | 質感 | 向いている場所 |
|---|---|---|---|
| ガラスコーティング | 約20年 | 自然なつや。素の床に近い | LDK・居室全般 |
| UVコーティング | 約20年 | 光沢が強め | つやを出したい部屋 |
| シリコンコーティング | 約10年 | やわらかい光沢 | 水まわり・費用重視 |
設計にこだわった家では、床の質感そのものが設計の一部になっていることがあります。せっかく選ばれた木目を、強い光沢で覆ってしまうのはもったいない。
その意味で、素の床に近い仕上がりになるガラスコーティングを第一候補にする方が多いです。
全室を同じ種類で統一する必要はありません。居室はガラス、洗面所とトイレはシリコンという組み合わせも可能です。
予算に上限があるときは、この方法で総額を抑えつつ、水がかかる場所の耐水性を確保できます。仕上表で部屋ごとの床材が分かっていれば、この判断がしやすくなります。
床の手入れとして一般的なのがワックスです。ただしワックスは半年から1年ごとに塗り直すことが前提の膜です。
塗り直しのたびに家具を動かし、古い層を落として塗る。これを10年続けると、作業回数は10回から20回になります。
フロアコーティングは床材と結びつく塗膜なので、この繰り返しから抜けられます。費用を年数で割って考えると、見え方が変わってきます。
共働きで平日に時間が取れない家庭では、この手間の差が判断の決め手になることがあります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 細かい傷がつきにくくなる 水や汚れをはじく ワックスがけが不要になる 掃除が楽になる | 初期費用がかかる 施工中は部屋に入れない 床材によっては施工できない 塗り直しには剥離が必要 |
デメリットの4つ目は見落とされがちです。一度塗った塗膜を塗り替えるには、まず剥離する工程が入ります。気軽に何度もやり直すものではありません。
だからこそ、最初にどの床材にどの種類を塗るかを決める段階が大事になります。
費用は床面積で決まります。間取りの形や部屋数ではなく、塗る面積です。
同じ延床面積の家でも、廊下や階段を含めるかどうかで金額は変わります。まずどこを塗るかを決めるところからです。
| 施工範囲 | 床面積の目安 | ガラスコーティングの目安 |
|---|---|---|
| LDKのみ | 約20㎡ | 10万円台前半から |
| 1階全体 | 約40㎡ | 20万円台から |
| 全室 | 約70㎡ | 30万円台から |
詳しい料金の考え方は費用ページにまとめています。
この3点がそろっていれば、複数社の見積もりを同じ土俵で比べられます。金額だけを並べても、含まれている作業が違えば比較になりません。
あります。現地を見たうえで「必要ありません」とお伝えすることもあります。
3つ目は特に注意が必要です。床材メーカーが仕様として塗膜施工を想定していない製品があります。仕上表で品番が分かっていれば、事前に確認できます。
4つ目も同じです。歩くたびに床材どうしがこすれる状態では、塗膜にも負荷がかかります。塗ってから直すより、先に直したほうが確実です。現地調査で気になる点があれば、その場でお伝えします。



断られることもあるんですね



無理に塗って不具合が出るほうが困りますから
必要かどうかの判断材料は、こちらの記事にまとめています。
やるかやらないかで迷ったら、次の3つを順に考えてみてください。
3つとも答えが出れば、必要かどうかはだいたい見えます。全部にコーティングをかける必要はありません。気になる場所だけという選び方もあります。
入居前がもっとも条件がいいタイミングです。家具も荷物もない状態なら、床を全面まとめて塗れます。
| タイミング | 床の状態 | 作業のしやすさ |
|---|---|---|
| 引渡し前後 | 傷も汚れもない | 家具の移動が不要 |
| 入居から数年 | 細かい傷が入っている | 家具の移動が必要 |
| 10年以上 | 摩耗が進んでいる | 下地処理に時間がかかる |
すでに住んでいる場合でも施工はできます。ただし家具の移動と、部屋を分けての施工が必要になります。半分ずつ塗って、片方が乾いてからもう片方に移る進め方です。
住宅の保証には、法律で定められた部分があります。新築住宅の売主は、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分について10年間の瑕疵担保責任を負います。住宅の品質確保の促進等に関する法律の第95条にもとづくものです。
ただし床の仕上げ材の傷や汚れは、この10年保証の対象外です。構造としての床版は対象ですが、その上に貼られたフローリングの表面は別だからです。引渡しの日から、住む側が守る領域として残ります。
対象外だからといって何も言えないわけではありません。売主が宅地建物取引業者なら、引渡しから2年以上の契約不適合責任の期間が定められているのが一般的です。
設計事務所が丁寧に仕様を決めた家でも、この線引きは変わりません。だから引渡し前に判断しておく価値があります。
公式に掲げられている事業は、建築設計・工事監理・建築確認申請手続き、住宅用建材の輸入販売、建築施工図の作成です。設計と実務の受託が本業で、工事そのものを請け負っている情報は公開されていません。
出ます。現地調査で床の表面を見て種類を判断します。判断が難しい場合は、目立たない場所で試験施工をしてから本施工に進みます。
建築士事務所には設計図書の保存義務があり、期間は15年間です。根拠は建築士法第24条の4第2項と同法施行規則第21条第5項です。竣工から15年以内であれば、設計を担当した事務所に残っている可能性があります。
面積によりますが、全室で1日から2日が目安です。塗った直後は歩けないため、当日の入室はできません。
ワックスは床の上に載せる膜で、半年から1年ごとの塗り直しが前提です。フロアコーティングは床材と結びつく塗膜で、種類によって10年から20年が目安になります。
塗れます。居室はガラスコーティング、水まわりはシリコンコーティングという組み合わせも可能です。仕上表で部屋ごとの床材が分かっていると判断しやすくなります。
東京都内は施工エリアです。多摩地区も対応しています。詳しい範囲はお問い合わせいただければお答えします。
床に何が使われているかは、記憶ではなく図面で確認できます。設計事務所が作った仕上表には、部屋ごとの床材が品番まで書かれています。
ファーストデザインは建築施工図の作成まで事業に掲げている事務所です。床の納まりまで図面に落とし込む仕事をしているということでもあります。
手元に図面がなくても、売主や施工会社、設計を担当した事務所に問い合わせる道があります。設計図書の保存義務は15年(建築士法施行規則第21条第5項)。時間が経っていても、まだ手はあります。
そして、どうしても分からなければ現物を見て判断します。品番が分からないことが、フロアコーティングをあきらめる理由にはなりません。現地調査は無料でお受けしています。
床は毎日足が触れる場所です。10年後にどんな状態でいてほしいかを考えて、必要なら手を打つ。その判断のために、まず床材を知るところから始めてください。