SCaD設計の家の床材は誰に聞く?確認先と選び方

監修者

フロアコーティングアドバイザー|執行役員
対馬 洋二

業界10年。数多くのフロアコーティングを手掛けてきました。前職はRIZAPのトレーナーとして、お客様の目標達成にコミット。その経験を活かし、売るためではなく、本当に必要なご提案を大切にしています。床材との相性や種類、ペット対応まで分かりやすくご説明します。

建築確認の表示板や設計図書で「SCaD」という名前を見つけて、この記事にたどり着いた方が多いと思います。聞いたことのない会社名で、不安になったかもしれません。

設計した会社に聞けば、床材が分かるのでしょうか。

この記事の結論

SCaDはデベロッパーや工務店から設計を請け負う会社です。床材を決めているのは、家を売った売主のほうです。

つまり聞くべき相手は購入した不動産会社になります。設計事務所に問い合わせても、答えが返ってこない可能性が高いです。

この記事では月300件以上を施工する専門店ピュアコートが、SCaDという会社の立ち位置、床材を確かめる相手と方法、費用の目安、そして施工をおすすめしないケースまで正直にお伝えします。

フロアコートアドバイザー

設計者と売主が別の会社というのは、建売では普通のことです。仕組みから説明しますね。

目次

SCaDはどんな会社?

2007年設立、東京都立川市に本社を置く一級建築士事務所です。建売分譲住宅の設計と確認申請の代行を主な業務にしています。

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会社名SCaD株式会社(2007年8月設立)
本社東京都立川市(新宿・名古屋にも拠点)
資本金700万円/代表取締役 須﨑英和
従業員38人。一級建築士3名・二級建築士8名が在籍
主な業務建売分譲住宅の設計、確認申請、パース企画
確認申請年間900棟以上を処理。うち約3分の1が木造3階建て

エンドユーザー向けではない会社

ここが理解の鍵になります。SCaDはデベロッパーや工務店から仕事を請け負う設計事務所で、家を買う個人と直接契約する会社ではありません。

  • 設計と確認申請を担当……公式の採用ページにも「建売分譲住宅の設計、確認申請、パース企画」と明示されています
  • 年間900棟以上の確認申請……多くの分譲会社の物件を手がけているため、名前を見かける機会が多くなります
  • 木造3階建てに強い……処理量の約3分の1が3階建てで、都市部の狭小地案件に慣れた体制を持っています

年間900棟という数字が示すのは、SCaDが設計した家は数多く存在するということです。表示板で名前を見つけたこと自体は、まったく珍しいことではありません。不安に思う必要はないと考えてください。

設計者と売主が別なのは普通のこと

建売住宅を買った方が驚きやすいのが、この構造です。物件を売っている会社と、設計した会社が別というのは、業界では珍しいことではありません。

分譲会社は用地の仕入れと商品企画、販売に強みを持ちます。設計と確認申請は専門の事務所に任せるほうが、量をこなしながら品質を保てるという判断です。

SCaDが年間900棟以上を処理できているのも、この分業があるからです。1社の物件だけを扱っているわけではなく、多くの分譲会社の設計を受託しています。

床材は誰が決めている?

一般的には売主である分譲会社です。設計事務所は与えられた条件のなかで図面を引く立場になります。

建売住宅の内装仕様は、コストと商品企画の判断で決まります。どのメーカーの床材を何色で入れるかは、売主が決める領域です。設計事務所はその仕様を図面に落とし込みます。

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関わる会社役割床材について
売主(分譲会社)企画・販売仕様を決めている
SCaD設計・確認申請図面に反映する立場
施工会社建築工事指定されたものを施工
だから聞く相手が変わる

床材について知りたいなら、購入した不動産会社に問い合わせるのが正解です。SCaDはBtoBの設計事務所なので、個人からの問い合わせ窓口を持っていない可能性があります。

床材を確かめる相手は?

優先順位があります。売主、書類、現物の順に当たっていけば、たいてい答えが出ます。

STEP
購入した不動産会社に聞く

売主が仕様を決めているので、担当者に床材の品番を聞くのがいちばん早いです。設計者ではなく売主に聞く、と覚えておいてください。

STEP
重要事項説明の書類を見る

契約時に受け取った書類に設備仕様の記載があることが多いです。物件によっては仕上表が添付されています。

STEP
写真を送って判定してもらう

それでも分からなければ、床を1枚撮って送ってください。ピュアコートが無料でタイプを判定します。メーカーが分からなくても施工可否は判断できます。

分譲住宅で使われる床材は複合フローリングにほぼ限られます。タイプさえ分かれば相性は判断できるので、メーカー名にこだわる必要はありません。

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床材タイプ表面傷の直し方相性のよい種類
シートフローリング樹脂シート補修できないガラス/シリコン
突板フローリング薄い天然木ほぼできないガラス
クッションフロア塩ビ系張り替え施工対象外

シート系は傷が直せない

床材のタイプが分かったら、次はその弱点を知っておいてください。分譲住宅で使われる複合フローリングには、共通する性質があります。

  • 傷を直せない……表面が薄いため、深い傷が入ると下地が出てしまい部分補修ができません
  • ワックスが乗りにくい……樹脂表面にワックスが定着せず、かけてもムラの原因になります
  • だんだんくすむ……歩行や掃除の摩擦で表面が摩耗し、経年で白っぽく色あせていきます

傷が入った時点で、その傷とつきあうことになります。塗膜を一枚足しておくかどうかで、10年後の見え方が変わります。

3階建てなら階段をどう考える?

SCaDが処理する確認申請の約3分の1が木造3階建てです。3階建てにお住まいなら、階段の扱いが判断の中心になります。

3階建ては1階から2階、2階から3階と階段が2つあり、家の中でいちばん摩耗する場所が倍になります。生活の中心が2階にある間取りなら、なおさらです。

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箇所施工可否
階段の踏み面・段鼻施工できます
階段の側面・蹴込み対象外です
ロフト・グルニエ対象外です
クッションフロア対象外です

見積もりの段階でこの範囲をはっきりさせておくと、あとから金額のずれが起きません。ピュアコートの見積書には施工面積の根拠まで記載しています。

どの種類が合う?

迷ったらガラスコーティングが基準です。硬度が高く傷に強いうえ、光沢が控えめで内装の印象を変えません。

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種類仕上がり保証向いている方
ガラス自然なツヤ20年いまの見た目を変えずに守りたい
UV高光沢30年耐久性を最優先したい
シリコン程よいツヤ20年水回りや費用重視で選びたい
DogGripCoat自然なツヤ30年犬と暮らしている

階段だけ先に施工することもできますか。

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できます。面積が小さいぶん費用も抑えられますし、いちばん効果が出やすい場所です。

迷わないための3つの選択基準

  • 使う場所から決める……3階建てなら生活の中心フロアと階段が最優先です。予算に上限があるとき、この順番が効きます
  • いまの見た目を変えるか決める……そのまま残すなら光沢の控えめなガラス、明るくしたいならUVです
  • 家族構成で調整する……犬や猫がいるならDogGripCoat、水回りを重点的に守るならシリコンを組み合わせます

部屋ごとに種類を変えることもできます。居室はガラス、洗面所とトイレはシリコンという組み合わせなら、総額を抑えつつ耐水性も確保できます。

メリットとデメリットを正直に

メリットデメリット
摩耗の早い階段を守れる
ワックスがけから解放される
ツヤや防滑を暮らしに合わせて選べる
売却時の内装評価にプラスに働く
初期費用が10万円から35万円ほどかかる
一度施工すると簡単には剥がせない
床材によって施工できない種類がある
階段の側面と蹴込みは対象外になる

費用はいくら?

全室で10万円から35万円が目安です。都市部の3階建ては1フロアの床面積が小さく、施工面積はおおむね45〜65㎡に収まります。

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種類1フロアのみ(約20㎡)2フロア+階段(約35〜45㎡)全室(約45〜65㎡)
シリコン5〜8万円前後9〜16万円前後10〜19万円前後
ガラス7〜11万円前後13〜22万円前後14〜28万円前後
UV9〜14万円前後17〜30万円前後18〜35万円前後
DogGripCoatガラス系に準ずる価格帯(施工範囲により変動)

※業界一般の目安です。間取りや施工範囲、床材によって変わるため、正確な金額は無料見積もりでご確認ください。

10年後に取れる手を考えておく

判断しやすくするために、何もしなかった場合に10年後に残る選択肢を並べます。

  • ワックスをかける……シート系の床材には定着しません
  • 階段だけ張り替える……居室より工事が難しく、費用も高くつきます
  • 部屋ごと張り替える……家具の移動と数日の生活の制限がかかります

3階建てでは2つめが効いてきます。先に傷むのが階段で、しかも直すのがいちばん難しいという組み合わせだからです。

費用を抑える3つのコツ

  • 入居前に施工する。家具の移動費がかからず、養生の手間も減ります
  • 生活の中心フロアと階段を優先する。全室にこだわらず、使う場所から守る考え方です
  • 部屋ごとに種類を変える。居室はガラス、水回りはシリコンで総額を調整できます

不動産会社を経由して申し込むと、紹介料や中間マージンが上乗せされます。同じ塗料で同じ職人が施工しても、経由するだけで2割から3割高くなることがあります。ピュアコートは直接取引のみなので仲介コストが乗りません。見積書には施工面積の根拠と下地処理・養生費まで記載しています。

施工しないほうがいい人もいる?

います。専門店として、全員におすすめはしません。

  • 数年以内に売却や賃貸を予定している方。費用を回収しきれないまま手放すことになります
  • 床の傷を経年の味として受け入れられる方
  • クッションフロアの部屋だけを施工したい方。対象外のためお受けできません

現地を見たうえで「必要ありません」とお伝えすることもあります

逆に効果が大きいのはこんな家庭

  • 3階建てで、生活の中心が2階にある
  • 10年以上住む予定で、床の張り替えという事態を避けたい
  • 小さな子どもがいて、おもちゃの落下や食べこぼしが日常的にある
  • 犬や猫と暮らしていて、爪の傷と滑りの両方が気になる

1つめが3階建てならではの条件です。階段は面積が小さいぶん施工費も安く、効果が出やすい場所になります。

床は住宅の保証に含まれていない

判断材料としてもうひとつ。新築住宅には住宅瑕疵担保責任保険による10年の保証が付きますが、対象は構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防ぐ部分です。

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対象保証
基礎・柱・梁などの構造部分10年
屋根・外壁など雨水の浸入を防ぐ部分10年
床の傷・くすみ保証の対象外

設計事務所が確認申請まで通した家でも、床の表面は保証の外にあります。構造の安全性は書類で担保されていても、日々の暮らしでつく傷は別の話です。ここは住む側が守る領域として残ります。

正直、営業されるのが怖くて相談をためらっています。

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見積もりのあとにこちらから追いかけることはしません。必要ないと判断されたら、そのままで大丈夫です。

SCaD設計の家のフロアコーティングでよくある質問

SCaDに床材を問い合わせればいいですか?

おすすめしません。SCaDはデベロッパーや工務店から設計を請け負う会社で、個人からの問い合わせ窓口を持っていない可能性があります。床材を決めているのは売主なので、購入した不動産会社に聞くのが確実です。

設計事務所の名前が入っていると特別な家ですか?

特別ではありません。建売住宅では設計を外部の事務所に委託するのが一般的です。SCaDは年間900棟以上の確認申請を処理しており、名前を見かける機会が多い会社です。

床材のメーカーが分からなくても施工できますか?

できます。実物で密着テストを行えば施工可否は判断できます。床の写真を送っていただければ、タイプの判定は無料です。分譲住宅の床材は複合フローリングにほぼ限られるため、判定は難しくありません。

3階建ての階段もコーティングできますか?

できます。施工対象は踏み面と段鼻の部分で、側面と蹴込みは対象外です。3階建ては階段が2つあり傷みやすい場所なので、階段だけ先に施工するという進め方も現実的です。

施工できない床材はありますか?

ロフトやグルニエ、クッションフロアは施工対象外です。洗面所やトイレの床がクッションフロアの場合、その部屋は施工範囲から外れます。

いつ施工するのがいいですか?

引渡し後すぐ、入居前がおすすめです。家具がない状態なら床全面を一度に施工でき、仕上がりのムラが出ません。引越し後だと家具の移動費が別途かかります。

まだ引渡し前ですが、いま相談してもいいですか?

むしろ早めがおすすめです。引渡し日が決まった時点でご相談いただければ、引渡しから引越しまでの間に施工日を入れられます。この期間に施工できると、家具の移動費がかからず仕上がりも安定します。

まとめ|聞く相手さえ間違えなければ早い

建築確認の表示板でSCaDという名前を見つけて、この記事にたどり着かれた方に伝えたいことがあります。その会社に問い合わせても、床材の答えは返ってこない可能性が高いです。

SCaDはデベロッパーや工務店から設計を請け負う会社で、床材を決めているのは家を売った売主のほうです。聞くべき相手は購入した不動産会社になります。ここさえ間違えなければ、話は早く進みます。

それでも分からないときは、床を見れば済みます。分譲住宅の床材は複合フローリングにほぼ限られるので、タイプさえ分かれば相性は判断できます。メーカー名にこだわる必要はありません。

SCaDが手がける確認申請の約3分の1は木造3階建てです。3階建てにお住まいなら、階段だけ先に施工するという選び方も覚えておいてください。最初の一歩は床を1枚撮って送るだけです。見積もり、現地調査、サンプル、床材判定はすべて無料で、そのあとこちらから追いかけることもしません。

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