
フロアコーティングアドバイザー|執行役員
対馬 洋二
業界10年。数多くのフロアコーティングを手掛けてきました。前職はRIZAPのトレーナーとして、お客様の目標達成にコミット。その経験を活かし、売るためではなく、本当に必要なご提案を大切にしています。床材との相性や種類、ペット対応まで分かりやすくご説明します。


フロアコーティングアドバイザー|執行役員
対馬 洋二
業界10年。数多くのフロアコーティングを手掛けてきました。前職はRIZAPのトレーナーとして、お客様の目標達成にコミット。その経験を活かし、売るためではなく、本当に必要なご提案を大切にしています。床材との相性や種類、ペット対応まで分かりやすくご説明します。

フロアコーティングを頼もうと思って床材メーカーのサイトを見たら、コーティングは使わないでくださいって書いてあったんです。うちの床はダメなんでしょうか?
フロアコーティングができない床材は、ほとんどありません。ただし床材メーカー11社の公式サイトを1社ずつ確認したところ、フロアコーティングについて明記していたのは大建工業の1社だけで、内容は「使用しないでください」でした。残る10社はコーティングに触れておらず、書いてあるのはワックスのことだけです。可否を分けるのは床材そのものより、その床材に合わせた下地処理ができるかどうかです。
最近このご質問が本当に増えました。しかも、調べた方が正しいんです。書いてあります。ただ、書いてある会社と書いていない会社があって、そこがあまり知られていないんですよね。
この記事では、実際に各社の公式サイトを確認した結果をそのまま並べます。そのうえで、なぜ業者は施工できると言うのか、自分の家の床材はどう調べるのか、どの種類が合うのかまで、月300件以上のフロアコーティングを施工している専門業者の立場で整理していきますね。
フロアコーティングは床の表面に膜を作る施工です。ということは、その膜がくっつく相手、つまり床の一番上の層が何なのかで、密着の仕方も艶の出方も変わります。変わるのは「できるかどうか」ではなく、「どう下地を作るか」のほうです。
床材の分類は各所で解説されているので、ここではコーティングに関係する一点だけ押さえます。表面の厚みです。
| 種類 | 表面の厚み | 下地処理でどこに気をつけるか |
|---|---|---|
| 無垢 | 板全体が木 | 削る余地はあるが、塗装の種類で吸い込みが大きく変わる |
| 挽板(ひきいた) | 2〜3mm | 厚みに余裕がある。表面塗装の種類がそのまま相性に出る |
| 突板(つきいた) | 0.3〜0.5mm | 研磨しすぎると下の合板が出る。やり直しがきかない |
| シート | 0.1〜0.2mm | 削れない。撥水や防汚の加工を落とす作業が要になる |
シートの表面は0.1mmから0.2mmです。髪の毛2本分くらいしかありません。突板でも0.3mm。下地処理で削るという発想が、そもそも使えない厚みなんです。だからシートや突板では、削るのではなく、表面の加工を薬剤で落として足がかりを作るという別のやり方になります。
ここを理解していない業者が、無垢材と同じ感覚で研磨すると床が終わります。床材で工程が変わるというのは、こういう意味です。
たとえば大建工業のトリニティは、無垢のような見た目と手触りを持つ人気シリーズですが、同社の分類では特殊加工化粧シート床材です。木目の四方に強化フィルムを巻く技術で、継ぎ目まで自然に見えるよう作られています。実物を見て「挽板ですね」とおっしゃる方は多いのですが、表面は天然木ではありません。



現場でも「うちは無垢だから」とおっしゃるお客様の床が、実はシート系だったというケースはよくあります。逆もあります。印刷技術が上がりすぎて、プロでも近づいて木口を見ないと分からない製品が増えました。だから私たちは、必ず品番で確認させていただいています。


ここからが本題です。住宅でよく使われる11社の公式サイトとFAQを、1社ずつ確認しました。結果は、たぶん想像と違います。
大建工業のお客様サポートには「床材にフロアーコーティング(厚塗り表面コート剤)をかけても問題ありませんか?」という質問が立っていて、こう回答されています。
フロアーコーティング(厚塗り表面コート剤)は、はがれ、膨れ、白化、粉吹き、変色、床鳴り、ひび割れ等の不具合を発生する恐れがありますので使用しないでください。
大建工業 お客様サポート
言い回しに曖昧さがありません。そして、ここまではっきり書いている会社は他にありませんでした。
ここは混同されやすいので、分けて書きます。ワックスとフロアコーティングは別物です。ワックスは半年から1年で塗り直す一時的な保護、コーティングは10年以上持つ塗膜。メーカーの記述も、この2つで扱いがまったく違います。
| メーカー | フロアコーティングについての記載 | ワックスについての記載 |
|---|---|---|
| 大建工業 | あり。はがれ、膨れ、白化、粉吹き、変色、床鳴り、ひび割れ等の恐れがあるので使用しないでください | 艶ありには自社のDKワックスネオ、艶消しにはリンレイ製ハイテクフローリングコートつや消し20を指定 |
| 永大産業 | 記載なし | ワックスがけを行うと製品本来の性能、性質が損なわれる。やむを得ず使う場合はユカメイクかリンレイ製ハイテクフローリングコートに限る |
| LIXIL | 記載なし | ノンワックス仕様は表面に特殊処理済みで不要。使う場合はリンレイ製ハイテクフローリングコートを。他は不具合の原因になる |
| パナソニック | 記載なし | 表面保護のためワックスもかけられるが、床材表面の塗膜性能は発揮できなくなる |
| ノダ | 記載なし | ワックス不要の床材は通常塗装品よりキズ、汚れがつきにくい。ワックス掛けをしなくても日頃のお手入れで充分 |
| 朝日ウッドテック | 記載なし | フリーワックス仕様のため不要。希望する場合はワックスがけが可能 |
| 住友林業クレスト | 記載なし | ベリッシュシストSなどは汚れや傷がつきにくい仕上げのため不要 |
| ウッドワン | 記載なし | ピノアースは天然塗料仕上げのため、半年から1年に1回ほどお手入れワックスが必要 |
| 東洋テックス | 記載なし | 明確な記載を確認できず |
| イクタ | 記載なし | 明確な記載を確認できず |
| オリエント | 記載なし | 明確な記載を確認できず |
表の真ん中の列を見てください。10社は「記載なし」です。反対しているのではなく、何も言っていません。
「床材メーカーはみんなコーティングに反対している」と書いているサイトをよく見かけますが、確認した範囲ではそうではありませんでした。反対を明言しているのは1社です。
とはいえ、記載がないことは「認めている」という意味でもありません。ここは正直に書きます。
床材メーカーが売っているのは床材であって、コーティングではありません。自社で試験していない薬剤を他社が塗り、不具合が起きたとき、メーカーは原因を切り分けられません。切り分けられない責任は引き受けられない。だから触れないか、大建工業のように「使用しないでください」と書くかのどちらかになります。
これはワックスの欄を見るとよく分かります。永大産業もLIXILも大建工業も、ワックスを全面禁止しているわけではなく特定の製品名を挙げて「これなら可」としています。つまり自社で相性を確認できたものだけを通している。フロアコーティングは業者ごとに液剤も工法もバラバラなので、そのリストに載りようがないんです。
そしてもう一点、大建工業が挙げている不具合を読み直してください。はがれ、膨れ、白化、粉吹き、変色、床鳴り、ひび割れ。このうちはがれ、膨れ、白化、粉吹きは、すべて密着不良から起きる現象です。床材が悪くて起きるのではなく、塗膜が床に付いていないから起きます。
逆に言えば、ここを外さなければ不具合はほぼ起きません。当社が「仕上がりの8割は下地で決まる」と言い続けているのは、この話です。施工品質が持ちにどう効くかは、耐久年数の記事で詳しく書いています。


なお、床材のメーカー保証についてもはっきりさせておきます。コーティングを施工すると、その床材のメーカー保証は対象外になる可能性が高いです。隠さずにお伝えします。判断の材料として押さえておきたいのは、床材のメーカー保証の多くは製造上の欠陥に対するもので、生活キズや汚れは元から対象外だという点です。何が守られていて、何が守られていないのかを見たうえで決めていただくのがいいと思います。
ここで、少し困った事実をお伝えしなければいけません。
唯一「使用しないでください」と明記している大建工業は、住宅用フローリングで採用数がもっとも多いメーカーのひとつです。とくに建売住宅では、当社がこれまで書いてきた記事を並べるだけでも分かります。
つまり「メーカーが明確に止めている床材」に住んでいる方が、いちばん多いという構図になっています。ネットで検索して不安になる方が多いのは、偶然ではないんですね。



建売のお客様から「大建工業のサイトに書いてあったんですが」とご相談をいただくのは、そういう理由です。私たちは隠さずに、メーカーはこう書いています、当社はこういう手順で施工します、保証はこの範囲です、と3つとも先にお伝えしています。そのうえでやめておくと判断されるお客様もいらっしゃいますし、それでいいと思っています。
そして実務的に大事なのはここです。サンロードアートは、業者によっては「この床材は施工できません」と断られることがある製品として知られています。断る業者が悪いのではありません。その床材で試していないから、責任を持てないというだけです。誠実な判断です。
だから建売住宅のフロアコーティングは、業者選びで結果が大きく分かれます。床材の品番を伝えて、その床材での施工実績を聞く。これだけで、かなりの部分がふるいにかけられます。業者選びで失敗するパターンは後悔の記事、紹介サイト経由の中間マージンについては比較サイトの注意点にまとめています。
「で、うちの床は何なんだろう」と思われたはずです。品番を調べるのがいちばん確実なのですが、その前に近道があります。建てた会社から逆引きする方法です。
当社がこれまで取材と施工で確認してきた範囲を、表にまとめました。会社名をクリックすると、その会社向けの詳しい記事に飛べます。
| 建てた会社 | 採用例のある床材 | 床材メーカー |
|---|---|---|
| アーネストワン | サンロードアート、エポルカフロア | 大建工業、オリエント |
| 一建設 | ルームアート、サンロードアート | 大建工業 |
| 東栄住宅 | ルームアート、サンロードアート | 大建工業 |
| タクトホーム | ルームアート、サンロードアート、ハピアフロア | 大建工業 |
| 飯田産業 | ルームアート | 大建工業 |
| オープンハウス | ルームアート | 大建工業 |
| ルーク・リアルエステート | ルームアート、アトムフィット、リアルフィニッシュアトム | 大建工業、永大産業 |
| イーカム | エポルカフロア | オリエント |
| ホームランド | スキスムSフロア、銘樹、コンカーボ | 永大産業 |
| タマホーム | ハピアフロア、アトムフィット | 大建工業、永大産業 |
| 三井ホーム | トリニティ | 大建工業 |
| アイ工務店 | トリニティ | 大建工業 |
| 積水ハウス | ライブナチュラル、ライブナチュラルプレミアム | 朝日ウッドテック |
| ダイワハウス | ライブナチュラル、ライブナチュラルプレミアム | 朝日ウッドテック |
| アキュラホーム | ライブナチュラル、プレミアム、MRX | 朝日ウッドテック |
| セナリオハウス | ライブナチュラル、ライブナチュラルプレミアム | 朝日ウッドテック |
| 住友林業 | 無垢、挽板が中心 | 住友林業クレストほか |
表を眺めると、見えてくることがあります。建売は大建工業と永大産業とオリエント、注文住宅は朝日ウッドテック。ざっくりですが、この傾向はかなりはっきりしています。建売はシート系、注文住宅は突板と挽板が中心になるからです。
引き渡しのときに渡された図面一式の中に、内装仕上表があります。床の欄にメーカー名と品番が書かれていることがほとんどです。これが見つかればいちばん確実です。新築ならまず探してみてください。
図面が見当たらない場合は、ハウスメーカーや工務店、建売なら売主に問い合わせます。「フロアコーティングを検討しているので床材の品番を教えてほしい」と伝えれば教えてもらえます。中古で購入された方でも、建築時の会社が分かれば聞ける場合があります。
見るのは木口(板の断面)と木目の繰り返しです。押入れの入口や階段の段鼻など、板の切り口が見える場所を探してください。断面まで木の層が続いていれば無垢か挽板、薄い層が1枚だけなら突板かシートです。またシートは印刷なので、少し離れて見ると同じ木目が何枚かおきに繰り返しています。天然木ならまったく同じ柄は出ません。
3番目はあくまで当たりをつける方法です。最終的には現地調査のときに業者が確認しますので、分からなければ「分かりません」と伝えていただいて構いません。それで困る業者はいません。
床材が分かったら、どの種類を選ぶかです。相性を一覧にしました。
| 床材 | 相性の良い種類 | 慎重に考えたい種類 | いちばんの注意点 |
|---|---|---|---|
| シート | ガラス、シリコン | 高光沢のUV | 撥水と防汚の加工を落とす下地処理。艶が上がりすぎて別物に見えることがある |
| 突板 | ガラス、UV(低光沢)、シリコン | 高光沢のUV | 表面が0.3mm前後。研磨のやり直しがきかない |
| 挽板 | マット系、シリコン | UV全般 | 木の質感を求めて選んだ床。艶が乗ると選んだ意味が薄れる |
| 無垢(ウレタン塗装) | シリコン、マット系 | UV全般 | 膜を作ると調湿が止まる。木の伸縮に塗膜が追従できるか |
| 無垢(オイル・自然塗料) | 施工しない判断もあり | 造膜タイプ全般 | 塗料が木に浸透しておりムラが出やすい。メーカーが定期ワックスを前提にしている場合がある |
種類ごとの中身は、それぞれの記事で詳しく書いています。UVコーティング、シリコンコーティング、そしてUVとガラスの比較。迷ったらこの3本が早いです。
メーカーがワックス不要を売りにしているということは、表面に汚れや水をはじく加工がしてあるということ。水をはじく面は、当然ながら塗料もはじきます。ここを落とさずに塗ると数年で剥がれます。
もう一点は艶です。シート系はマットな質感で作られていることが多いので、高光沢のUVを入れると床だけ別の家のようになることがあります。艶を抑えたい方は、先にマット仕上げを見ておいてください。


突板は表面の天然木が0.3mmから0.5mm。紙より少し厚い程度です。下地処理で研磨しすぎれば下の合板が出ますし、一度失敗すると元に戻せません。
ただ裏を返せば、薄いからこそ保護する価値が高い床材でもあります。突板が摩耗して下地が出てしまうと、部分補修では済まず張り替えになります。硬くて艶が控えめなガラスコーティングが、無難な選択になることが多いですね。ただしガラスにも弱点はあるので、ガラスコーティングのデメリットもあわせて読んでおくと判断がぶれません。


これは業者として言いにくい話なんですが、正直にお伝えします。
挽板や無垢を選んだ方は、木の質感や足触り、調湿してくれる性質を期待して選んでいるはずです。ところがフロアコーティングは表面に膜を作る施工なので、膜を作った時点で調湿は見込めなくなります。高いお金を払って選んだ床の長所を、自分で消してしまう可能性があるわけです。
特にオイル塗装や自然塗料仕上げの無垢材は、塗料が木に浸透している状態なので、上に膜を作るとムラが出やすい。ウッドワンのピノアースのように、メーカーが半年から1年ごとのお手入れワックスを前提にしている製品もあります。この場合はメーカーの想定どおりに使うほうが、床は長持ちします。無垢や挽板を扱う会社の考え方は、住友林業の床の記事でも詳しく触れています。
ただし「やらない」と決めた方にも、選択肢は残っています。水がかかるキッチンと洗面所だけ施工して、リビングの無垢は素のままにする。部屋ごとに分けるやり方です。全面か、やらないかの二択ではありません。





現地を見せていただいた結果「この床はやらないほうがいいです」とお伝えすることもあります。お客様には驚かれますが、無理に施工して数年後にご不満をいただくより、その場で正直に言ったほうがいいと思っています。水回りだけご提案することも多いですよ。


結論から言うと、液剤の単価は床材では変わりません。変わるのは下地処理にかかる手間のほうです。
| 種類 | ㎡単価の目安(税込) | 3LDK 65〜70㎡の総額目安 | 耐久年数の目安 |
|---|---|---|---|
| UVコーティング | 4,500〜6,000円 | 29〜42万円 | 20〜30年 |
| ガラスコーティング | 3,500〜5,500円 | 22〜38万円 | 15〜25年 |
| シリコンコーティング | 3,000〜5,000円 | 19〜35万円 | 10〜20年 |
床材が費用に効いてくるのは、次の2つの場面です。
逆に言えば、新築の入居前がいちばん条件がいいということです。ワックスも生活キズもなく、家具もない。下地処理の手間が最小で済むので、費用も仕上がりも有利になります。新築で迷っている方は新築にフロアコーティングは必要か、ワックスと比べたい方はワックスとの30年コスト比較もどうぞ。


ほとんどありません。ただし床材に合わせて下地処理と液剤を変える必要があります。判断がむずかしいのはオイルや自然塗料で仕上げた無垢材で、塗料が木に浸透しているためムラが出やすく、施工しない判断が妥当なこともあります。業者によっては大建工業のサンロードアートのように特定の製品を断ることがありますが、これはその床材で試していないという意味で、誠実な判断です。
11社の公式サイトを確認した範囲では、フロアコーティングについて明記していたのは大建工業の1社だけでした。内容は「使用しないでください」です。残る10社はコーティングに触れておらず、書いてあるのはワックスについてだけでした。「メーカーはみんな反対している」という説明は正確ではありません。ただし記載がないことは、認めているという意味でもありません。
対象外になる可能性が高いです。これは正直にお伝えしています。判断の材料として押さえておきたいのは、床材のメーカー保証の多くは製造上の欠陥に対するもので、生活キズや汚れは元から対象外だという点です。守られる範囲と、コーティングで得られる保護を比べて決めていただくことになります。
取れます。現地調査のときに確認しますので、分からないままお問い合わせいただいて問題ありません。竣工図書や内装仕上表が手元にあればお持ちください。それだけで話が早くなります。建てた会社が分かる場合は、それを伝えていただくだけでも当たりがつきます。
ワックスフリーは「ワックスを塗らなくてよい」という意味であって、「傷や水から守られている」という意味ではありません。とくにシート系は表面が0.1mmから0.2mmしかないため、摩耗すると下の印刷層が出てしまいます。長く住む予定なら保護する価値はあります。ただし必須ではありません。
ケースによります。膜を作ると調湿は見込めなくなるので、その性質を期待して無垢を選んだ方には向きません。とくにオイルや自然塗料の仕上げはムラが出やすく、メーカーが定期的なワックスを前提にしている製品もあります。一方、ウレタン塗装の無垢材で水汚れを防ぎたいという目的がはっきりしているなら選択肢になります。水回りだけ施工して、リビングは素のままにするという分け方もできます。
液剤の単価は変わりませんが、下地処理の手間で差が出ます。過去にワックスをかけている床は剥離で1万円から3万円ほど加算されます。新築の入居前はワックスも生活キズもないので、費用と仕上がりの両面でもっとも条件がいいタイミングです。
下地処理が適切であれば、10年程度では剥がれは起きません。出てくるのは光沢の変化で、歩行の多い動線から少しずつ艶が引いていきます。これは劣化というより自然な経年変化です。実際の現場で見てきた10年後の状態は、10年後のリアルという記事にまとめています。


メーカーが「使用しないでください」と書いているのを見て不安になった方に、いちばん伝えたいのはここです。その記述は、あなたの床が特別に弱いという意味ではありません。メーカーは自社で試験していない薬剤の責任を負えないので、そう書くしかないというだけの話です。他の10社が何も書いていないのも、同じ理由だと思います。
とはいえ、責任を負えないのは業者側も同じです。だからこそ床材の品番を確認し、その床材で試し、合わなければ正直に「やめておきましょう」と言える業者を選んでください。品番を聞かない業者と、どんな床でもできると言い切る業者。この2つは避ける。これだけ覚えていただければ、大きな失敗はしません。
ご自宅の床材が分からない状態でも構いません。当社では現地調査のときに床材を確認し、相性に不安があれば密着テストを行ってからご提案しています。施工しないほうがいいと判断した場合は、その理由も含めてお伝えします。
この記事に記載した各社の見解は、2026年9月時点で一般向けの公式サイトおよびFAQに掲載されていた内容を確認したものです。施工店向けの資料や製品ごとの施工説明書までは範囲に含めていません。製品シリーズごとに扱いが異なる場合があり、記載も更新されることがあります。実際の施工前には、必ず最新の情報をご確認ください。