AD設計室の家にフロアコーティングは必要?費用と床材の相性

監修者

フロアコーティングアドバイザー|執行役員
対馬 洋二

業界10年。数多くのフロアコーティングを手掛けてきました。前職はRIZAPのトレーナーとして、お客様の目標達成にコミット。その経験を活かし、売るためではなく、本当に必要なご提案を大切にしています。床材との相性や種類、ペット対応まで分かりやすくご説明します。

「AD設計室」で検索すると、複数の会社の情報が混ざって出てきます。

千葉県松戸市の有限会社と、北海道札幌市の株式会社。名前は同じでも、まったく別の会社です。施工事例も口コミも、片方のものがもう片方の情報として読まれてしまいます。

床材を調べるとき、この取り違えは致命的です。この記事では会社の切り分けから、自分の家の設計者を公的な書類で確認する手順、そのうえで床材とフロアコーティングをどう選ぶかを説明します。

検索して出てきた施工事例を見ていたのですが

フロアコートアドバイザー

それが別の会社のものだった、というのはよくある話です

目次

AD設計室はどんな会社?

まず、同じ名前の会社が少なくとも2社あることを押さえてください。

項目有限会社AD設計室株式会社AD設計室
所在地千葉県松戸市常盤平北海道札幌市西区
法人番号60400020439953430001059320
公式サイトなしあり
ウェブ上の情報量ほとんどない施工事例・口コミ多数
国税庁法人番号公表サイトほか2026年8月時点の公開情報より

検索結果に出てくる施工事例やレビューは、その大半が札幌の株式会社のものです。松戸の有限会社の情報として読むと誤ります。不動産ポータルや住宅系サイトの掲載も、確認すると札幌の会社を指していることがあります。

松戸の有限会社AD設計室の基本情報

社名有限会社AD設計室
法人番号6040002043995
所在地千葉県松戸市常盤平3丁目1番地の1 市街地住宅723号
代表者赤根 正信
資本金300万円
従業員数5人未満
インボイス登録T6040002043995(2023年10月1日登録)

注目したいのは「有限会社」という形態です。有限会社は2006年5月の会社法施行で新設できなくなりました。いま有限会社として登記されている会社は、すべてそれ以前から続いている会社ということになります。

つまり松戸の有限会社AD設計室は、法人格としては2006年4月30日以前に設立されています。ただし商号変更や事業の転換もありうるので、これだけで社歴の長さが決まるわけではありません。

実際、この会社にも2019年6月に商号変更の登記があります。それ以前は別の社名だった可能性があり、当時の書類には違う名前が書かれているかもしれません。正確な設立年は登記事項証明書で確認できます。

小規模な設計事務所という規模感

資本金300万円、従業員5人未満。この規模は、代表者と数名で回している事務所を意味します。

大手のように広報部門があるわけではないので、公式サイトがなくても不思議ではありません。ウェブに情報がないことと、仕事をしていないことは別です。

サイトがない会社って大丈夫なんでしょうか

フロアコートアドバイザー

紹介と口コミだけで長く続けている事務所は珍しくありません

ただ、床材について公開された情報がないのは事実です。だからこそ、ご自宅の書類から確認する方法を知っておく意味があります。

公開情報の少なさについて

松戸の有限会社AD設計室は公式サイトを持っておらず、事業内容の詳細や実績は公開されていません。企業データベース上の業種分類は「建設・土木設計」です。

従業員5人未満という規模から、代表者を中心とした小規模な事務所とみられます。ご自宅がこの会社に関わるかどうかは、次の章の方法でご自身の書類から確認してください。

自分の家の設計者はどう確認する?

公的な書類に、設計者の名前が書かれています。

営業担当者に聞く前に、手元の書類を見るほうが確実です。建物には必ず、誰が設計し、誰が工事を監理し、誰が施工したかを記録した書類があります。

STEP
確認申請書の副本を探す

設計者の名前が載っているのは確認申請書の第二面です。引渡し時の書類の束に副本が入っていれば、ここで分かります。確認済証や検査済証には設計者の記載欄がないので注意してください。

STEP
建築計画概要書を閲覧する

書類が手元になくても方法があります。建築計画概要書は特定行政庁が保管し、建築基準法にもとづいて閲覧できる書類です。建築主・設計者・工事監理者・工事施工者、敷地や用途、面積が記載されています。

STEP
社名だけでなく所在地まで確認する

書類に「AD設計室」とだけ書かれていたら、そこで止まらないでください。所在地や法人番号まで確認して、どのAD設計室なのかを特定します。ここを飛ばすと、別会社の情報を自分の家の情報だと思い込むことになります。

閲覧の窓口や手数料は自治体ごとに異なります。松戸市の建物なら松戸市の建築指導を担当する窓口が問い合わせ先になります。民間の指定確認検査機関が確認した建物でも、概要書は特定行政庁に届けられます。

実務上の条件もあります。物件を特定できることが前提で、営業目的や物件を絞らない大量閲覧は断られます。保管が始まった年度も自治体ごとに違い、松戸市は昭和46年度以降の分です。

閲覧そのものは無料で、写しの交付は有料です。松戸市の場合は1件300円です。

閲覧に行く前に用意するもの

建築計画概要書を閲覧するときは、建物の所在地(地番)が分かる資料を持っていくとやり取りが早く済みます。

  • 登記事項証明書、または売買契約書の物件表示
  • 住居表示ではなく地番(住所と地番は一致しないことがあります)
  • 建築年のおおよその見当(保管年次で探すため)

閲覧の可否や手数料、写しが取れるかどうかは自治体ごとに運用が異なります。行く前に電話で確認しておくと二度手間になりません。

設計者と施工者と売主は別のことがある

ひとつの家に関わる会社は、ひとつとは限りません。設計した会社、工事をした会社、家を売った会社が全部違うケースがあります。

立場役割床材について聞ける度合い
設計者図面を作る仕上表を持っている可能性が高い
工事施工者実際に建てる使った製品を把握している
売主家を販売する仕様書一式を保管していることが多い

床材を聞くなら、まず売主、次に施工者、それでも分からなければ設計者の順が現実的です。売主がいちばん書類をまとめて持っていることが多いためです。

3者が同じ会社という家もあります。その場合は窓口がひとつで済むので、話は早く進みます。

床材は何が使われている?

設計者が分かったら、次は床材です。設計事務所が作った図面のなかに、仕上表という一覧があります。

部屋ごとに床・壁・天井の仕上げ材を書いた表で、床材のメーカーと品番まで記載されているのが一般的です。品番が分かれば、表面の仕様までメーカーのサイトで追えます。

図面がなければ現物で判断する

図面が手元になくても、床そのものを見れば種類はある程度わかります。住宅の床材は大きく3つです。

種類見分けるポイントコーティング適性
複合フローリング表面に薄い木の層。継ぎ目が直線もっとも相性がいい
シート系フローリング木目のパターンが一定間隔で繰り返す製品によって可否が分かれる
無垢フローリング板ごとに木目も色も違う要相談。塗らない選択もある

いちばん判断が難しいのがシート系です。木目の繰り返しがあるかどうかを、少し離れた位置から床全体を見て確認します。近づいて一枚だけを見ても分かりません。迷う場合は現地調査で判断します。

どの種類のコーティングが合う?

床材が分かったら、コーティングの種類を選びます。主な選択肢は3つです。

種類耐用年数の目安質感向いている場所
ガラスコーティング約20年自然なつやLDK・居室全般
UVコーティング約20年光沢が強めつやを出したい部屋
シリコンコーティング約10年やわらかい光沢水まわり・費用重視

小規模な設計事務所が関わった家では、床材が一般的な建売より作り込まれていることがあります。その場合は、素の質感を残せるガラスコーティングが第一候補になります。

部屋ごとに種類を変える選び方

全室を同じ種類で統一する必要はありません。居室はガラス、洗面所とトイレはシリコンという組み合わせも可能です。

水がかかる場所は耐水性を優先し、長くいる部屋は質感を優先する。予算に上限があるときほど、この分け方が効いてきます。

仕上表で部屋ごとの床材が分かっていれば、どこにどれを塗るかの判断はさらにしやすくなります。

メリットとデメリットを正直に

メリットデメリット
細かい傷がつきにくくなる
水や汚れをはじく
ワックスがけが不要になる
日常の掃除が楽になる
初期費用がかかる
施工中は部屋に入れない
床材によっては施工できない
塗り直しには剥離が必要

デメリットの最後は見落とされがちです。一度塗った塗膜を塗り替えるには、まず剥離の工程が入ります。気軽にやり直せるものではありません。

だからこそ、最初にどの床材へどの種類を塗るかを決める段階が大事になります。

費用はいくらかかる?

費用は塗る床面積で決まります。部屋数や間取りの形ではありません。

施工範囲床面積の目安ガラスコーティングの目安
LDKのみ約20㎡10万円台前半から
1階全体約40㎡20万円台から
全室約70㎡30万円台から
床材の状態や下地処理の要否で変わります。正確な金額は現地調査後にお出しします

見積もりで確認する3点

  • 塗る面積が㎡で明記されているか(一式表記では比較できません)
  • 下地処理やワックス剥離が含まれるか(別途だと総額が変わります)
  • 保証の年数と対象範囲(塗膜の何を保証するのかを確認します)

この3点がそろえば、複数社の見積もりを同じ土俵で比べられます。金額だけを並べても、含まれる作業が違えば比較になりません。

施工しないほうがいいケースは?

あります。現地を見て「必要ありません」とお伝えすることもあります。

  • 数年以内に売却や賃貸に出す予定がある
  • 無垢材で、経年変化そのものを楽しみたい
  • 床材の製造元が塗膜の施工を想定していない
  • 床鳴りやたわみがあり、先に補修が必要

3つ目は特に注意してください。メーカーが仕様として塗膜施工を認めていない製品があります。品番が分かっていれば事前に確認できます。分からない場合は試験施工で判断します。

断られることもあるんですね

フロアコートアドバイザー

無理に塗って不具合が出るほうが困りますから

迷ったときの3つの判断軸

やるかやらないかで迷ったら、この3つを順に考えてみてください。

  • この家に何年住む予定か 10年以上なら費用を年数で割って考えられます
  • 床に何が起きると困るか 傷なのか水シミなのかで種類が変わります
  • 手入れにどれだけ時間を割けるか 割けないほど塗る意味が大きくなります

3つとも答えが出れば、必要かどうかはだいたい見えます。全部の部屋に塗る必要はありません。気になる場所だけという選び方もあります。

築年数が経った床でも施工できる?

できます。新築でなければならない決まりはありません。ただし条件が変わります。

年数が経った床には、これまで塗り重ねたワックスの層が残っていることがあります。その上から塗っても、塗膜は床材と結びつきません。まず古い層を剥離する工程が必要になります。

剥離が入ると作業時間も費用も増えます。見積もりの段階で、剥離が含まれているかを必ず確認してください。

逆に、ワックスを一度も使っていない床なら、築年数が経っていても施工はしやすくなります。摩耗の程度は現地で見て判断します。

やるなら入居前がいちばん条件がいい

家具も荷物もない状態なら、床を全面まとめて塗れます。養生の手間も、部屋を分けて施工する必要もありません。

タイミング床の状態作業のしやすさ
引渡し前後傷も汚れもない家具の移動が不要
入居から数年細かい傷が入っている家具の移動が必要
10年以上摩耗が進んでいる下地処理に時間がかかる

住みながらでも施工はできます。半分ずつ塗って、乾いてからもう片方へ移る進め方です。日数は延びますが、生活しながら進められます。家具の量が多い場合は、事前に置き場所の相談をします。

なお新築住宅の売主は、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分について10年間の瑕疵担保責任を負います(住宅品質確保促進法第95条)。

ただし床の仕上げ材の傷や汚れは、この対象に入りません。構造としての床版は対象ですが、その上に貼られたフローリングの表面は別だからです。

対象外だからといって何も言えないわけではありません。売主が宅地建物取引業者なら、引渡しから2年以上の契約不適合責任の期間が定められているのが一般的です。

AD設計室の家でよくある質問

検索で出てくるAD設計室の施工事例は参考になりますか

ウェブ上に出てくる施工事例や口コミの多くは、北海道札幌市の株式会社AD設計室(法人番号3430001059320)のものです。千葉県松戸市の有限会社AD設計室(法人番号6040002043995)とは別会社なので、床材の参考にはなりません。

自分の家の設計者はどこで確認できますか

確認済証や検査済証には設計者の記載欄がありません。載っているのは確認申請書の第二面と建築計画概要書の第一面です。概要書は建築基準法第93条の2により特定行政庁で閲覧を請求できます。

床材の品番が分からなくても見積もりは出ますか

出ます。現地調査で床の表面を見て種類を判断します。判断が難しい場合は、目立たない場所で試験施工をしてから本施工に進みます。

施工にはどれくらいの日数がかかりますか

面積によりますが、全室で1日から2日が目安です。塗った直後は歩けないため、当日の入室はできません。

ワックスとの違いは何ですか

ワックスは床の上に載せる膜で、半年から1年ごとの塗り直しが前提です。フロアコーティングは床材と結びつく塗膜で、種類によって10年から20年が目安になります。

部屋ごとに違う種類を塗れますか

塗れます。居室はガラスコーティング、洗面所やトイレはシリコンコーティングという組み合わせも可能です。総額を抑えながら耐水性を確保できます。

松戸市も施工エリアですか

千葉県内は施工エリアです。松戸市を含む県北西部にも対応しています。詳しい範囲はお問い合わせいただければお答えします。

まとめ|会社の特定から始める

同じ社名の会社が複数あるとき、検索だけで自分の家の情報にたどり着くのは難しくなります。情報量の多い会社の話が、そのまま検索結果を埋めるからです。

だから手順を逆にします。まず手元の書類で設計者を確認し、所在地まで見て会社を特定する。そのうえで床材を調べる。この順番なら間違えません。社名だけで判断しないことが要点です。

書類が手元になくても、建築計画概要書という公的に閲覧できる書類があります。時間が経っていても確認する道は残っています。

それでも床材が分からなければ、現物を見て判断できます。分からないことが、フロアコーティングをあきらめる理由にはなりません。現地調査は無料でお受けしています。

床は毎日足が触れる場所です。10年後にどんな状態でいてほしいかを考えて、必要なら手を打つ。その判断のために、まず自分の家のことを正確に知るところから始めてください。分からない点はお気軽にご相談ください。

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