コンビットモノの床を守るフロアコーティング|種類と費用

監修者

フロアコーティングアドバイザー|執行役員
対馬 洋二

業界10年。数多くのフロアコーティングを手掛けてきました。前職はRIZAPのトレーナーとして、お客様の目標達成にコミット。その経験を活かし、売るためではなく、本当に必要なご提案を大切にしています。床材との相性や種類、ペット対応まで分かりやすくご説明します。

床がコンビットモノだと聞いています。フロアコーティングを調べていたら、挽板だから削れるという話と、単板だから削れないという話の両方が出てきて、どちらが正しいのかわかりません。

どちらも正しいです。コンビットモノという名前の床には、3mmの挽板と0.5mmの単板の2種類があります。厚みが6倍違うので、できることも変わります。同じ名前で呼ばれているせいで、話がかみ合わなくなっているだけです。

ウッドワンは挽板3.0について、化粧材にメンテナンスを意識した3㎜厚の挽板を採用していますと書いています。一方の4尺タイプについては、表面には高性能のコーティングを施しと説明しています。メンテナンスで守る床と、塗装で守る床。設計の考え方そのものが違います。

月300件以上のフロアコーティングを施工している専門業者として、どちらの床なのかを見分ける方法から、それぞれの判断まで整理しました。まず、ご自宅の床がどちらなのかをはっきりさせてください。

この記事の結論
  • コンビットモノには挽板3.0と4尺タイプの2種類があります。板の長さで見分けられます
  • 挽板3.0はメンテナンスを意識した3mm厚です。急いで膜をのせる必要はありません
  • 4尺タイプは0.5mmで、削って直せません。ただし工場のコートが強く効いています
  • 挽板3.0はオイル塗装のようなウレタン塗装です。見た目で判断すると手入れを間違えます
目次

板の長さを測れば、どちらかわかります

いちばん簡単な見分け方は、板1枚の長さを測ることです。2つの製品で、長さがはっきり違います。

スクロールできます
項目コンビットモノ 挽板3.0コンビットモノ 4尺タイプ
板の寸法1,818×145×12.0mm1,212×152×12.0mm
表面の木3mm厚の挽板0.5mmの銘木単板
公式カテゴリ挽板フローリング厚貼り・中厚貼り単板フローリング
樹種オークのみ(クリアグレード、ワイルドグレード)ウォールナット、ブラックチェリー、ハードメープル、オーク、サクラ(カバノキ)
塗装オイル塗装の仕上がりのようなウレタン塗装高性能のコーティング
梱包12枚/束(約3.16㎡)1坪入り18枚/束(約3.32㎡)1坪入り
削って直せるかある程度は可能ですできません

1,818mmはおよそ6尺、1,212mmはおよそ4尺です。板が長ければ挽板3.0、短ければ4尺タイプと覚えてください。メジャー1本で判断がつきます。

もうひとつ、挽板3.0には足感フロアという派生があります。同じ挽板3.0でも、表面に凹凸加工が入っているものと、入っていないものがあるということです。加工が入っていれば寸法は同じ1,818×145mmのままなので、長さだけでは区別できません。床に手のひらをあてて、ざらつきや起伏を感じるかどうかで確かめてください。凹凸があれば足感フロアです。この違いは、コーティングの判断に直接効いてきます。

樹種でも見分けられます

挽板3.0はオークだけです。ウッドワンのラインナップでは、ほかの樹種が用意されていません。床がウォールナットのような濃い色なら、挽板3.0ではないことになります。

ただし挽板3.0にもミディアム色、ダーク色、アイボリー色という着色があるので、色だけでは断定できません。木目がオークかどうかを見てください。オークは板目にとらの模様が出たり、細かい導管の筋が縦に走ったりします。

フロアコートアドバイザー

判断に迷ったら、床の写真を撮って送ってください。当社で無料で判定します。板の端が見える場所があれば、その写真もあると確実です。

挽板3.0は、メンテナンスを前提に設計されています

ウッドワンの挽板3.0の製品ページには、こう書かれています。

ウッドワンでは化粧材にメンテナンスを意識した3㎜厚の挽板を採用。無垢の風合いを感じさせる床材です。

ウッドワン コンビットモノ 挽板3.0/挽板3.0 足感フロア

メンテナンスを意識した、という言葉が入っています。挽板フローリングというカテゴリの紹介文にも、メンテナンス可能な、ながく愉しめる床材をお届けしますとあります。3mmあれば将来削れるという前提で作られた床です。

無垢の弱点を消した構造です

挽板というのは、丸太から薄く挽いた本物の木の板です。それを合板の上に貼ってあります。ウッドワンの説明では、合板などの基材と貼り合わせることで、無垢材の弱点であった反り・狂いを軽減とされています。

これはコーティングを考えるうえで重要です。無垢の床にコーティングが向かない最大の理由は、板が伸び縮みして膜がついていけないことでした。挽板は伸び縮みが抑えられているので、無垢よりは膜との相性がいいことになります。

ただし、それは向いているという意味ではありません。ウッドワンの立場は推奨しないのままですし、3mmあるということは削って直す道が残っているということでもあります。急ぐ理由が見当たらない、というのが当社の見方です。

一本の丸太から取れる量が少ない床です

挽板3.0について、ウッドワンは一本の丸太から製材できる数量が極端に少なく貴重な床材ですと説明しています。3mmという厚みで、幅145mmの一枚ものを取ろうとすると、太くて素性のいい丸太が必要になるからです。

材料が貴重だということは、張り替えが現実的な選択肢になりにくいということでもあります。もし部分的に傷めてしまっても、同じ材を同じ色味で調達できる保証がありません。木は一本ずつ表情が違うので、後から足した板だけ浮いて見えることがあります。

だからこそ、3mmという厚みが効いてきます。傷んだら削って整えるという選択が残っている。この前提がある床に、削る邪魔になりかねない膜を急いでのせる理由は、あまり見当たりません。

オイル塗装のようなウレタン塗装、という紛らわしさ

挽板3.0の塗装について、ウッドワンはこう説明しています。オイル塗装の仕上がりのようなウレタン塗装のため、お手入れも簡単です。

見た目はオイル塗装のようにマットで、中身はウレタンです。この1行を読み飛ばすと、手入れの方法を丸ごと間違えます。

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やりがちなこと実際に起きること
オイル塗装だと思って自然塗料を塗り足すウレタンの膜があるので染み込みません。表面にべたつきが残ります
ウレタンだからと強い洗剤で拭くマットな質感が変わり、その場所だけ光ることがあります
艶ありのコーティングをのせるオイル風の落ち着いた見え方が失われます
メラミンスポンジでこする艶消しの微細な凹凸が潰れて、部分的に艶が出ます

とくに1行目は、実際にご相談をいただく内容です。マットな床イコールオイル塗装という思い込みがあると、こうなります。床の見た目と、塗装の種類は別の話です。

足感フロアを選んだ方は、慎重に考えてください

挽板3.0には足感フロアというシリーズがあります。表面にわざと凹凸をつけた仕上げで、ブラシ、オビノコ、ウェーブ、ハンドスクレイプ、スプーンの5種類が用意されています。

ウッドワンはこのシリーズについて、凹凸感、足触り、フィット感、リラックス感、リフレッシュ感という5つの軸で足感チャートを公開しています。さらに、一般社団法人感性実装センターおよび広島大学大学院の研究者との共同研究として、モニターによる感性評価実験まで行ったと説明しています。

つまり手ざわりと足ざわりが、この床の商品価値そのものです。研究までして作り込んだ感触に、膜をのせることになります。

凹凸の谷が埋まります

コーティングは液体を塗って乾かすものなので、凹んだところに溜まりやすい性質があります。ブラシ仕上げのような細かい凹凸ほど、谷が埋まりやすくなります。

完全に平らになるわけではありませんが、素足で歩いたときの引っかかりは確実に減ります。ウッドワンがぴたっと、くっきり、シャキッと、ほっこり、まろやかという言葉で表現している感触の違いが、どれも同じ方向に寄っていきます。

足感で選んだ床であれば、当社は慎重に判断しています。選んだ理由を薄める工事になりかねないからです。必ず目立たない場所で試して、手で触って確かめてから決めていただいています。触ってみて許容できるならお受けしますし、思っていたのと違うとなれば、そこでやめても構いません。

うちはハンドスクレイプです。ざらっとした感じが好きで選びました。

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ハンドスクレイプは凹凸の起伏が大きいぶん、塗料が溜まったときの変化もわかりやすいです。まず目立たない場所で試して、手で触ってみてください。それで納得できなければ、お手入れの方法をお伝えするほうが役に立つと思います。

ワイルドグレードは、節の扱いに注意します

挽板3.0には、クリアグレードとワイルドグレードの2つがあります。ワイルドグレードは、ウッドワンが木の個性であるキャラクターマークをよりふんだんに取り入れた商品と説明しているもので、節、色のバラツキ、かなすじ、葉節、入り皮、虎班などが表情として現れます。

節のまわりは、木の組織が詰まっていて硬く、周囲とは塗料の吸い込み方が違います。ここを均一に塗るのは、平らなクリアグレードより難しくなります。節のところだけ艶が違って見える、という仕上がりになりやすいのです。

ワイルドグレードへの施工を検討する場合は、必ず節のある板でテストしてください。きれいな板で試しても、本番で困ります。当社でテストするときは、いちばん節の多い場所を選んで塗っています。

4尺タイプは、工場のコートが強く効いています

もう一方の4尺タイプについて、ウッドワンはこう書いています。

厳選された、世界を代表する銘木を表層単板に使用。表面には高性能のコーティングを施し、長い年月の使用でのキズや汚れに耐える高耐久性を手に入れました。

ウッドワン コンビットモノ 4尺タイプ

コーティングという言葉を、ウッドワン自身が使っています。高耐久性を手に入れましたという表現からわかるとおり、すでに膜が塗られている床です。裸の木ではありません。

0.5mmだから、削って直せません

ウッドワンはこの製品を紹介するとき、0.5㎜の単板が創る美しい床材という見出しを立てています。厚みを隠していません。0.5mmはコピー用紙5枚ほどで、削る余地はありません。

ウッドワンのサンディングサービスも、対象は無垢のジュピーノとピノアースに限られています。4尺タイプは入っていません。傷が入ったら、そのまま使い続けるしかない床だということです。

この点だけを見れば、表面を守る価値は挽板3.0より高くなります。ただ、すでに高性能のコーティングが施されているので、上乗せで得られるものは限られます。判断が難しいのは、削れないという事実と、もともと強いという事実が、反対を向いているからです。

幅広だから、傷が目立ちます

4尺タイプは幅152mmの単板を1枚もので使っています。ウッドワンは、一般的な床材は短い単板をジョイントして使いますが、この製品は幅広一枚単板を贅沢に使用していると説明しています。

幅が広いと目地が減り、部屋が広く見えます。そのかわり、1枚あたりの面が大きいので、傷が入ったときに目立ちます。目地で視線が切れないぶん、傷だけが浮いて見えるのです。

樹種はウォールナット、ブラックチェリー、ハードメープル、オーク、サクラ(カバノキ)の5種類です。ウォールナットのような濃い色は、傷が入ると下の明るい色が出るので、さらに目立ちます。色が濃いほど、傷は白く見えます。

目地が少ない床は、ムラが目立ちます

4尺タイプの特徴は、幅152mmの単板を1枚ものとして使っていることです。ウッドワンは、床材1枚ずつが大きく見え、目地の数が減るため、お部屋全体を広くすっきりと感じさせますと説明しています。

この、目地が少ないという特徴は、コーティングの仕上がりにも関係します。目地は視線が切れる場所なので、塗りムラがあっても目地で分断されると気づきにくいのです。逆に目地が少ない床では、ムラがそのまま1枚の面として見えます。

広い面を均一に塗るのは、狭い面を数多く塗るより難しい作業です。塗料を伸ばす速度、重ねる幅、乾き始めるまでの時間。どれかがずれると縞模様が出ます。幅広の床を扱った経験があるかどうかを、業者選びの目安にしてください。実際に施工した現場の写真を見せてもらうのが、いちばん早い確認方法です。

どちらの床でも、ウッドワンの立場は同じです

製品の違いはありますが、お手入れマニュアルの記載は木質床材全般に向けられています。

※フロアーコーティングは推奨していません。推奨ワックスをご使用ください。(フロアーコーティングは、はがれ・床鳴り等の不具合を発生させることがあります。)

ウッドワン お手入れマニュアル 木質床材

使用しないでくださいとは書かれていません。それでも、推奨しないと書かれた施工であることは変わりません。施工後に不具合が出たとき、メーカーに相談しにくくなる点は理解しておいてください。

床鳴りは、挽板でも起こりえます

はがれのリスクは、挽板や単板であれば無垢より下がります。合板の上に貼ってあるので、板の伸び縮みが小さいからです。

ただし床鳴りは別です。床鳴りの原因は、板と板の間に塗料が入り込んで固まることだけではありません。下地の施工精度や、根太の状態によっても起こります。コーティングをしたら床鳴りが始まったという相談は、実際にいただきます。原因がコーティングとは限らないのですが、時期が重なると因果関係を疑われます。

だから当社では、施工前に床鳴りがないかを確認して、あれば記録に残すようにしています。もともと鳴っていた箇所を共有しておかないと、あとで話がこじれるからです。見積もりのときにこの確認をしない業者は、そのあたりの経験が浅いと考えていいです。

費用の目安

当社で施工する場合の目安です。面積や床の状態によって変わるので、正確な金額は見積もりでお出しします。

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種類30㎡の目安挽板3.04尺タイプ
シリコン(艶消し)15万円前後から質感のずれは小さめ検討できます
ガラス18万円前後からテスト次第相性は良いほうです
UV25万円前後から艶が合いません艶を許容できるなら
足感フロアの場合–触って確かめてから判断します–

表を見てのとおり、当社が積極的におすすめしているのは4尺タイプへのガラスコーティングくらいです。ほかは、やるならテストをしてから、という条件がつきます。コーティング業者が自分でハードルを上げているように見えるかもしれませんが、合わない床に塗って後悔されるほうが困ります。

ツヤを抑えて施工した事例

挽板3.0のようにマットに仕上げてある床では、艶をどう扱うかが最大の論点になります。ツヤが強すぎない仕上がりを希望された事例をご紹介します。

東京都日野市|新築戸建て|タキハウス|ガラスコーティング

東京都日野市、タキハウスの新築戸建てです。床をできるだけきれいな状態で長く保ちたい、ただしツヤが強すぎるのは避けたいというご要望でした。光沢を抑えた仕上がりのガラスコーティングを選び、フローリングの雰囲気を活かしたまま施工しています。床材との相性を確認したうえで薬剤を選定しました。

光沢を抑えたガラスコーティング リビングのフロアコーティング施工前
BEFORE|リビング 施工前
光沢を抑えたガラスコーティング リビングのフロアコーティング施工後
AFTER|リビング 施工後
光沢を抑えたガラスコーティング リビングのフロアコーティング施工前
BEFORE|リビング 施工前
光沢を抑えたガラスコーティング リビングのフロアコーティング施工後
AFTER|リビング 施工後

この施工事例の詳細を見る(東京都日野市・2026-09-15公開)

ツヤが強すぎるのは困る、という要望には応えられます。光沢を抑えた薬剤があるからです。ただし床材との相性確認は省けないので、必ずテストとサンプル確認をしてから進めます。

兄弟製品と取り違えると、判断ごと間違えます

コンビットモノは、ウッドワンの厚貼り・中厚貼り単板フローリングというカテゴリに並んでいます。同じ棚にある製品と混同されることが多いので、整理しておきます。

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製品表面材公式に書かれている塗装当社の判断
コンビットワンダー1.2mmの化粧単板ナチュラルオイルフィニッシュお受けしません
コンビットモノ 4尺タイプ0.5mmの銘木単板高性能のコーティング検討できます
コンビットグラードプラス0.5mmの銘木単板高機能・高性能の耐傷ウレタン塗装艶の系統によります
コンビットモノ 挽板3.03mmの挽板オイル塗装の仕上がりのようなウレタン塗装急ぐ必要はありません

ワンダーだけは、絶対に取り違えないでください

コンビットワンダーは、1.2mm厚の化粧単板にナチュラルオイルフィニッシュを施した製品だと、ウッドワンが説明しています。オイル仕上げは膜を作らず、木に染み込ませる塗装です。

この床にコーティングをのせると、オイルを塗り足せなくなります。メーカーが想定している手入れの方法そのものが使えなくなるので、当社ではワンダーへの施工はおすすめしていません。どうしてもというご相談は伺いますが、オイル仕上げの良さを手放すことになる点は必ずお伝えします。

ややこしいのは、挽板3.0がオイル塗装のようなウレタン塗装で、ワンダーが本物のオイルフィニッシュだという点です。どちらもマットに見えます。見た目では区別できません。品番を確認するしかありません。床の見た目だけで判断する業者がいたら、その場で止めてください。

コンビットモノのよくある質問

挽板3.0は3mmあるなら、削って直せるのですか

理屈のうえでは可能です。ウッドワンもメンテナンスを意識した3㎜厚の挽板と説明していますし、挽板フローリングのカテゴリ紹介にもメンテナンス可能な床材だと書かれています。ただし、ウッドワンのサンディングサービスの対象はジュピーノとピノアースに限られていて、挽板3.0は含まれていません。実際に削る場合は、床の研磨を扱う専門業者に相談することになります。3mmすべてを削れるわけではないので、事前に可能な範囲を確認してください。

うちが挽板か単板か、写真でわかりますか

板の長さがわかれば、ほぼ確実に判別できます。挽板3.0は1,818mm、4尺タイプは1,212mmです。メジャーで1枚測ってみてください。写真だけの場合は、樹種がオークかどうかと、板の継ぎ目の間隔を手がかりにします。ドアの下や押し入れの入口など、板の断面が見える場所があれば、その写真もあると確実です。ご不明であれば当社で無料で判定します。

足感フロアですが、どうしてもコーティングしたいです

その場合は、必ず実物で試してから決めてください。当社では目立たない場所に塗って乾かし、手で触って確かめていただいています。凹凸の谷が埋まるので、選んだときの感触とは変わります。変化の度合いは仕上げの種類によって違い、ブラシやハンドスクレイプのように起伏の大きいものほど差が出ます。触ってみて許容できるなら施工しますし、思っていたのと違うとなれば、そこでやめても構いません。テストは無料です。

4尺タイプは工場でコーティング済みなら、重ねる意味はありますか

新築のうちは、急ぐ必要はありません。ウッドワンが高耐久性を手に入れましたと書いている床なので、何もしなくても急に傷だらけにはなりません。ただし0.5mmの単板で削って直せないため、長く使うことを考えると表面を保つ意味はあります。判断としては、新築時よりも数年住んで動線の艶の落ち方を見てからのほうが、目的がはっきりします。そのときに改めて検討していただくのがいいと思います。

ワイルドグレードですが、節の部分は大丈夫ですか

節のまわりは木の組織が詰まっていて硬いため、塗料の吸い込み方が周囲と変わります。均一に塗るのはクリアグレードより難しく、節のところだけ艶が違って見えることがあります。施工を検討する場合は、必ず節の多い場所でテストしてください。きれいな板で試しても意味がありません。当社では、いちばん節の集まっている箇所を選んでテストしています。

ワックスは塗ってもいいですか

ウッドワンは推奨ワックスの使用を求めていて、他のワックスはトラブルの原因になりますと書いています。市販のものを選ぶ前に、必ず推奨銘柄を確認してください。なお、挽板3.0のようにマットに仕上げてある床では、ワックスの種類によって艶が出ることがあります。ワックスにも艶ありと艶消しがあるので、質感を保ちたい場合は種類まで確認してください。目立たない場所で試してから全体に広げることをおすすめします。

床鳴りが心配です

ウッドワンははがれと床鳴りを挙げてコーティングを推奨していません。挽板や単板は合板の上に貼ってあるので、無垢ほど伸び縮みしませんが、床鳴りは下地や根太の状態でも起こります。当社では施工前に床を歩いて、鳴る箇所があれば記録に残し、お客様と共有してから作業に入ります。もともと鳴っていた場所を把握しておかないと、施工後に原因をめぐって話がこじれるためです。この確認をしない業者は避けてください。

ウォールナットですが、傷が白く見えて気になります

濃い樹種では、表面の塗装や着色が削れると下の淡い木の色が出るため、傷が白い線に見えます。これは製品の欠陥ではなく、濃色の床に共通する現象です。浅い傷であれば、補修用のクレヨンやオイルステインで目立ちにくくできることがあります。ただし0.5mmの単板の場合、深い傷は手の打ちようがありません。気になる箇所が広がってきたようであれば、一度現地を見せていただいて、できることとできないことをお伝えします。

検討するときの順番

STEP
板の長さを測る

1,818mmなら挽板3.0、1,212mmなら4尺タイプです。ここで、削って直す道が残っているかどうかが決まります。

STEP
足感フロアかどうか確かめる

床に手をあてて、細かい凹凸があるか触ってみてください。ブラシやハンドスクレイプのような起伏があれば足感フロアです。その場合は、当社はお受けしないことが多いです。

STEP
ワンダーでないことを確認する

コンビットワンダーはオイルフィニッシュなので、判断が根本から変わります。見た目では区別できないので、施工会社に品番を問い合わせてください。

STEP
節のある場所でテストする

目立たない場所に小さく塗って、乾かして、艶と手ざわりを確かめます。ワイルドグレードなら節の多い場所で。当社ではこれを無料で行っています。

この4つを飛ばして金額だけで決めると、高い確率で後悔します。とくに2番目と3番目は、やるかやらないかの結論が引っくり返る確認です。

まとめ|名前ではなく、厚みで決まります

コンビットモノで検索してこの記事に来た方は、おそらく業者ごとに違うことを言われて迷っている状態だと思います。原因ははっきりしていて、同じ名前の中に3mmの挽板と0.5mmの単板という、性格のまったく違う2つの床が入っているからです。

だから最初にやるべきことは、板の長さを測ることです。1,818mmか1,212mmか。たったこれだけで、削って直せる床なのか、そうでないのかが決まります。そして、それが決まれば答えもほとんど決まります。挽板3.0はウッドワンがメンテナンスを意識したと書いている床なので、急いで膜をのせる必要がありません。4尺タイプは削れませんが、そのかわり工場で高性能のコーティングが施されています。

どちらにしても、慌てて決める理由がないというのが当社の結論です。ウッドワンはフロアコーティングを推奨していませんし、そのぶん自社の塗装とメンテナンスで守れるように作り込んでいます。そこに割って入る必要があるのは、削れない床で、なおかつ守りたい具体的な理由があるときに限られます。

足感フロアを選んだ方には、はっきりお伝えします。やめておいたほうがいいです。ウッドワンが大学の研究者と組んでまで作り込んだ足ざわりを、膜で薄めることになります。選んだときにいちばん良いと思った部分を、お金をかけて消すのは、もったいない話です。

そして、どの床であっても、実物で試してから決めてほしいと思います。艶の違いも手ざわりの違いも、言葉では伝わりません。当社は目立たない場所に小さく塗って、乾かして、ご自宅の照明の下で見て触っていただいています。その結果やめますとなっても構いません。テストの費用はいただいていません。まずは、床の長さを測るところから始めてみてください。

ウッドワン全体の考え方や、ほかの床材との違いについては、メーカー単位でまとめた記事で整理しています。あわせてご覧ください。

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