
フロアコーティングアドバイザー|執行役員
対馬 洋二
業界10年。数多くのフロアコーティングを手掛けてきました。前職はRIZAPのトレーナーとして、お客様の目標達成にコミット。その経験を活かし、売るためではなく、本当に必要なご提案を大切にしています。床材との相性や種類、ペット対応まで分かりやすくご説明します。


フロアコーティングアドバイザー|執行役員
対馬 洋二
業界10年。数多くのフロアコーティングを手掛けてきました。前職はRIZAPのトレーナーとして、お客様の目標達成にコミット。その経験を活かし、売るためではなく、本当に必要なご提案を大切にしています。床材との相性や種類、ペット対応まで分かりやすくご説明します。

パナソニックのベリティスフロアーで、トリプルコートを選びました。差額を払って抗菌タイプにしたんですが、この上からフロアコーティングをしても意味はありますか?
率直にお答えします。トリプルコートを選んだ方が上からコーティングをすると、差額を払って手に入れた機能はほぼ失われます。パナソニックの床は塗膜そのものが商品で、抗菌・抗ウイルス・アレル物質抑制の薬剤は表面の塗膜に入っているからです。上に別の膜を作れば、床の表面はその膜の性能に置き換わります。同社自身も、ワックスについて同じ趣旨の説明をしています。
パナソニックの床材は、他社と考え方がひとつ違います。塗膜のグレードを選べるようにしているのです。ベースコート、ダブルコート、トリプルコート。同じベリティスフロアーでも、どれを選んだかで話がまったく変わります。
この記事では、その3段階の意味を整理したうえで、4製品の違いと、コーティングをするかしないかの判断軸をお話しします。月300件以上のフロアコーティングを施工している専門業者として、おすすめしないケースも正直に書きますね。
床材メーカー全体の見解を先に押さえたい方は、11社を比較した記事からご覧ください。


この記事の土台になる話から始めます。同社のよくある質問に、仕上げ材の違いについての項目があり、回答がとても分かりやすいのです。
性能に違いはありません。シートの材質は強化した紙もしくは樹脂シートです。ただし、その上に透明な膜(塗膜)を施しているので、それによって紫外線にも強く、耐久性があります。突き板でもシートでも同様の塗膜があります。
パナソニック 床材に関するよくある質問
突き板でもシートでも性能は変わらない、なぜなら同じ塗膜が乗っているから。つまりパナソニックの床の性能は、表面材ではなく塗膜が担っているということです。他社では突板かシートかで話が変わりますが、この会社では違う。ここが理解の入口になります。
その考え方を製品に落とし込んだのが、ベリティスフロアーの3段階です。
| グレード | 塗膜の性格 | コーティングで失うもの |
|---|---|---|
| ベースコート | 標準の塗膜 | 基本的な耐久性。失うものは比較的少ない |
| ダブルコート | 抗ウイルス・抗菌剤を配合 | 抗ウイルスと抗菌の性能 |
| トリプルコート | 抗菌・抗ウイルス・アレル物質抑制の3剤を配合 | 3つの機能すべて |
ここが他社にない構造です。床材そのものではなく、塗膜の中身でグレードを分けている。そして上のグレードほど、薬剤が塗膜に練り込まれています。
他社の作り方と比べると違いがはっきりします。大建工業や永大産業は、表面材の種類や塗装の名前でグレードを分けています。朝日ウッドテックは突き板か挽き板かという木の厚みで分けている。パナソニックだけが、塗膜の中に何を入れるかで分けているのです。建材メーカーというより、素材メーカーの発想に近いのかもしれません。
この違いは、フロアコーティングを検討するときに効いてきます。突き板かシートかで悩む必要がないぶん、確認すべきことが「どのコートか」の一点に絞られるからです。図面にコートの種類まで書かれていれば、そこで判断がつきます。
同社は塗膜が剥がれると効果が失われるとも説明しています。剥がれなくても、上に別の膜を作れば同じことです。床に触れるのはコーティングの膜になるので、その下にある薬剤は働きません。抗菌剤が消えてなくなるわけではなく、届かなくなるという意味です。膜を剥がせば戻りますが、コーティングの剥離は現実的ではありません。



トリプルコートを選ばれたお客様には、必ずこの話をしています。せっかく差額を払われたのに、上から塗ると意味がなくなってしまう。それでもコーティングをご希望なら止めませんが、知らずに契約されるのがいちばん不本意です。実際、説明したうえで見送られる方もいらっしゃいます。
同社のフローリングのQ&Aには、ワックス不要マークの商品についてこう書かれています。
表面保護のためワックスもかけられますが、床材表面の塗膜性能は発揮できなくなります。
パナソニック フローリングのQ&A
禁止していません。かけられます、と書いたうえで、何が起きるかを説明している。大建工業やLIXILの「使用しないでください」とは性格が違います。朝日ウッドテックの書き方に近く、判断は使う側に委ねるタイプです。
なお当社が調べた範囲では、パナソニックはフロアコーティングそのものについての記載を、一般向けサイトに出していませんでした。確認できなかったことは、確認できなかったと書いておきます。ワックスについての記述から読み取るしかない、というのが現状です。
パナソニックの床材は名前が紛らわしいのですが、実はルールがあります。先にそれを知っておくと図面が読めるようになります。
同社の商品名には、フロアーとフローリングの2種類があります。これは表記ゆれではありません。板の幅が違います。
| 呼び方 | 板の幅 | 見え方 |
|---|---|---|
| フロアー | 約30cm幅に1本溝(2本溝タイプもあり) | 溝で板を分けて見せる。施工が速い |
| フローリング | 約15cm幅 | 色柄のばらつきが出て、無垢材の印象に近くなる |
コーティングの施工そのものは変わりませんが、溝の数が多いほど、塗り込む手間が増えます。溝に液剤が溜まると、そこだけ膜が厚くなって艶のムラになる。フローリングタイプのほうが板の枚数が多いぶん、丁寧さが要る現場になります。図面を見るときは、この2語のどちらが書かれているかも確認しておいてください。業者に伝えると、作業時間の見積もりが正確になります。
| 製品 | 位置づけ | 表面材 | 施工で気をつけること |
|---|---|---|---|
| ベリティスフロアー | 主力シリーズ。塗膜3グレード | 特殊化粧シート | どのコートかで判断が変わる |
| アーキスペックフロアー | デザイン重視の上位シリーズ | 木目や石目をプリントしたシート | 石目柄は艶の出方が特に目立つ |
| VSHフロアー | 床暖房や防音に対応する仕様 | 化粧シート | 床暖房対応。施工時は運転を止める |
| ウスイータ | 1.5mmのリフォーム用上貼り材 | 化粧シート | 下地の状態がそのまま出る |
ウスイータは既存の床の上から貼る、厚さ1.5mmのリフォーム用フローリングです。段差が出にくく、敷居との取り合いも3mm以内に収まるので、開口部の納め処理をせずにリフォームできます。ワックスがけも不要です。張り替えのように既存の床をはがす必要がないため、工期も費用も抑えられるのが採用される理由です。
コーティングは施工できます。ただし2つ気をつけてください。ひとつは下の床の状態がそのまま出ること。元の床に沈みや段差があると、上貼りした面にも影響が残ります。コーティングは表面を平らにする施工ではないので、そこは隠せません。
もうひとつは重い家具の跡です。1.5mmと薄いので、冷蔵庫や本棚の脚が数年でわずかに沈むことがあります。脚には必ず当て板やフェルトを入れてください。これは施工の有無にかかわらず、床を長持ちさせる基本です。



1.5mmしかないのに、コーティングの下地処理で削ったりしないんですか?



削りません。シート系の床は削れる厚みがないので、もともと研磨はしないんです。専用の薬剤で表面の撥水層と油分を落として、足がかりを作る。物理的に削るのではなく化学的に処理します。ウスイータでも手順は同じです。
パナソニックの床は塗膜が性能を担っている、と書きました。その塗膜の上にもう一枚膜を作るのが、この工事です。素の木に塗るより難しいのは、ここに理由があります。
ベリティスフロアーもアーキスペックフロアーも、水と油に強い設計になっています。キッチンで使えると謳われているのはそのためです。拭き掃除だけで済むのも、この性質のおかげです。
ところが水と油をはじく面は、コーティング剤もはじきます。液剤も結局は液体ですから、当然そうなる。何もせずに塗れば、膜は床の上に乗っているだけの状態になります。
乗っているだけでも、最初の1年2年は問題なく見えます。艶も出ますし、水も弾く。異変が出るのは3年目あたりからで、人がよく通る場所から順に浮いてきます。リビングの入口、キッチンの前、廊下の真ん中。剥がれ方を見れば、下地処理が甘かったことが分かってしまいます。
無垢材なら表面を薄く研磨すれば新しい木肌が出ます。ところがパナソニックの床では、この方法が使えません。表面のシートも、その上の塗膜も、削れるほどの厚みがないからです。
実際にやるのは、専用の薬剤で表面の撥水層と油分を落とす作業です。物理的に削るのではなく、化学的に足がかりを作る。どこまで丁寧にやるかで、5年後10年後の状態が変わります。
ここはパナソニックの床ならではの話です。同社にはフロアー(約30cm幅・1本溝)とフローリング(約15cm幅)があり、フローリングのほうが板が細かいぶん、溝の総延長が長くなります。
溝は液剤が溜まりやすい場所です。溜まったまま硬化すると、そこだけ膜が厚くなって艶のムラになる。逆に避けて塗ると、溝の中だけ保護されない。溜めず、飛ばさず、均一に入れる。言葉にすると単純ですが、面積が広いほど差が出る工程です。



同じ広さなのに業者によって作業時間がずいぶん違う、と言われることがあります。差が出るのはほとんど下地処理と溝の処理です。塗る作業そのものは、実はそれほど時間がかかりません。見積もりを比べるときは、金額だけでなく作業日数も聞いてみてください。
図面から製品とグレードが分かっても、実物が図面どおりとは限りません。入居後であれば何かを塗っている可能性もあります。当社は判断がつかない床では、クローゼットの中や家具を置く予定の場所で試し塗りをして、硬化と密着を確認してから本施工に入ります。
半日から一日いただければ結果が出ます。費用は見積もりの範囲でやっていますし、テストの結果やめたほうがいいと判断した場合もいただきません。施工品質が持ちにどう効くかは、耐久年数の記事で詳しく書いています。


アーキスペックフロアーは、木目だけでなく石目の柄も揃えたデザイン重視のシリーズです。玄関ホールや水回りで採用されることが多く、モダンな空間との相性がいい床材です。
木目の床は、もともと色や柄にばらつきがあります。だから多少の艶ムラが出ても、木目の中に紛れてしまう。ところが石目柄は面として見えるので、艶の違いがそのまま出ます。
とくに鏡面調の石目柄に高光沢のコーティングを重ねると、反射が強くなりすぎて落ち着かない空間になることがあります。艶消しの石目柄なら、その質感ごと消えてしまう。石目柄を選んだ方は、艶をどうするかを最初に決めてください。
仕上がりのイメージが不安な方には、施工前にサンプルをお持ちしています。同じ液剤でも、床の柄が違えば見え方が変わるからです。カタログの写真や他のお宅の事例では、判断材料になりません。
可能であれば、実際にお住まいの床の上にサンプルを置いて、明るい時間に見比べてください。照明の色や窓からの光の入り方で印象が変わります。5分で済む確認ですが、これをやるかどうかで満足度がかなり違います。


ここまでの話をまとめると、パナソニックの床ではどの塗膜グレードを選んだかで答えが変わります。整理しました。
| 選んだ床 | 相性の良い種類 | 慎重に考えたい種類 | 当社の判断 |
|---|---|---|---|
| ベースコート | ガラス、シリコン | 高光沢のUV | 施工する意味はあります。傷と水への備えが増えます |
| ダブルコート | ガラス、シリコン | 高光沢のUV | 抗ウイルスと抗菌を捨てる覚悟があるなら |
| トリプルコート | 施工しない判断をおすすめしています | 3つの機能を失ってまで得るものが見合いません | |
| アーキスペックフロアー | ガラス、マット系 | 高光沢のUV | 石目柄は艶が乗ると質感が変わります |
| ウスイータ | ガラス、シリコン | 高光沢のUV | 下地の状態を先に確認してから |
おすすめしないと書きましたが、例外はあります。目的が抗菌ではなく、傷と水汚れの防止なら話が変わります。
抗菌や抗ウイルスの性能は、日常生活で効果を実感できるものではありません。一方で、お子さんの飲みこぼしやペットのおしっこによるシミは、目に見えて残ります。どちらを優先するかは、暮らし方で決めていい問題です。
その場合でも、当社はまず水回りだけの施工をご提案しています。キッチンと洗面所だけ守って、リビングはトリプルコートのまま残す。全面かゼロかの二択にしないほうが、結果的にご満足いただけることが多いからです。


パナソニックの床材には床暖房対応の製品が多くあります。コーティングはできますが、施工時は床暖房を止めた状態で行い、施工後も一定期間は運転を控えていただきます。運転したまま塗ると硬化が乱れるためです。
もうひとつ、同社はフィルムヒーター式の床暖房には使用できないと案内しています。これは床材側の制約で、コーティングとは別の話ですが、リフォームで床暖房を入れる予定がある方は先に確認しておいてください。床材の選定そのものが変わります。
床暖房のある家での判断は、会社別の記事でも具体的に触れています。


| 種類 | ㎡単価の目安(税込) | 3LDK 65〜70㎡の総額目安 | 耐久年数の目安 |
|---|---|---|---|
| UVコーティング | 4,500〜6,000円 | 29〜42万円 | 20〜30年 |
| ガラスコーティング | 3,500〜5,500円 | 22〜38万円 | 15〜25年 |
| シリコンコーティング | 3,000〜5,000円 | 19〜35万円 | 10〜20年 |
液剤の単価は床材では変わりません。パナソニックの床で費用が動くのは、溝の数と、入居後であれば既存ワックスの有無です。フローリングタイプは板が細かいぶん溝が多く、その分だけ手間がかかります。
入居後で過去にワックスをかけている床では、剥離で1万円から3万円ほど加算されます。パナソニックが推奨しているのはリンレイ社のハイテクフローリングコートなので、それを使っていたなら相性は確認されていることになります。それ以外の市販品を塗っていた場合は、現地で状態を見てから判断します。
新築の入居前がいちばん条件がいいのは、他のメーカーと同じです。ワックスも生活キズもなく、家具もない。そして図面が手元にあるので、どの塗膜グレードなのかがすぐ確認できます。パナソニックの床では、この確認ができるかどうかが判断を左右します。


床の欄に「Panasonic ベリティスフロアー トリプルコート」のように書かれています。パナソニックの床ではコートの種類まで書かれているかを必ず確認してください。ベースなのかダブルなのかトリプルなのか。ここで判断が変わります。
パナソニックならではの調べ方です。ダブルコートやトリプルコートは、標準仕様からの差額オプションになっていることが多い。建築時の見積書やオプション一覧に「床材アップグレード」のような項目があれば、そこに書かれています。図面が見つからなくても、契約書類から辿れることがあります。
どうしても分からなければ、ハウスメーカーや工務店に問い合わせてください。「フロアコーティングを検討しているので、床材のコートの種類を教えてほしい」と伝えれば調べてもらえます。見た目ではベースとトリプルの区別がつきません。手触りも変わらないので、現物からの判断は難しいところです。
分からない状態でお問い合わせいただいても構いません。ただパナソニックの床に関しては、グレードが分かるかどうかで提案内容が変わります。可能であれば調べてからご相談いただくほうが、話が早く進みます。
当社が調べた範囲では、フロアコーティングそのものについての記載を一般向けサイトに見つけられませんでした。ワックスについては「表面保護のためワックスもかけられますが、床材表面の塗膜性能は発揮できなくなります」と書かれています。かけられます、としたうえで何が起きるかを説明する書き方です。大建工業やLIXILのように使用しないでくださいと明記しているわけではありません。
抗菌や抗ウイルスを目的に選んだのであれば、意味はほとんどありません。薬剤は表面の塗膜に入っているので、上に別の膜を作れば床に触れるのはその膜になります。ただし目的が傷や水汚れの防止なら話は変わります。その場合でも、当社はまず水回りだけの施工をご提案しています。リビングはトリプルコートのまま残すという分け方です。
塗膜に配合されている薬剤の違いです。ベースコートは標準の塗膜、ダブルコートは抗ウイルスと抗菌の薬剤を配合、トリプルコートはそれにアレル物質抑制を加えた3剤を同時配合しています。同社はこの3剤同時配合を業界初としています。床材そのものではなく塗膜の中身でグレードを分けているのが、パナソニックの特徴です。
板の幅が違います。フロアーは約30cm幅に1本溝が入ったもので、2本溝タイプもあります。フローリングは約15cm幅です。フローリングのほうが色柄のばらつきが出て、無垢材の印象に近くなります。コーティングの施工そのものは変わりませんが、板が細かいぶん溝が多く、塗り込む手間が増えます。
できます。ただし厚さ1.5mmの上貼り材なので、2つ注意があります。ひとつは下の床の状態がそのまま結果に出ること。沈みや段差はコーティングでは隠せません。もうひとつは重い家具の跡が出やすいことです。冷蔵庫や本棚の脚には当て板やフェルトを必ず入れてください。
パナソニックの場合、大きくは変わりません。同社は突き板でもシートでも同じ塗膜があるので性能に違いはないと説明しています。つまりコーティングが相手にするのは、どちらも塗膜です。他社では突板かシートかで下地処理が変わりますが、この会社では塗膜の性質のほうが効いてきます。
できます。施工時は床暖房を止めた状態で行い、施工後も一定期間は運転を控えていただきます。運転したまま塗ると硬化が乱れるためです。なお同社は、フィルムヒーター式の床暖房には自社の床材を使用できないとしています。これはコーティングとは別の話ですが、リフォームで床暖房を検討している方は先に確認してください。
対象外になる可能性が高いです。同社はコーティングについて明記していませんが、床材の性能は塗膜が担うという説明をしている以上、上から別の膜を作れば本来の性能は評価できなくなります。床材のメーカー保証の多くは製造上の欠陥に対するもので、生活キズや汚れは元から対象外です。何が守られているのかを確認したうえで判断してください。
パナソニックの床にフロアコーティングをすべきかどうか。この記事の答えは、どの塗膜グレードを選んだかによるということになります。他のメーカーの記事では床材の種類で判断が分かれますが、この会社だけは事情が違いました。
理由は同社の説明そのものにあります。突き板でもシートでも性能に違いはない、なぜなら同じ塗膜が乗っているから。つまりパナソニックの床の価値は、表面材ではなく塗膜にあるのです。そしてその塗膜を、ベースコート、ダブルコート、トリプルコートという3段階の商品にしている。塗膜そのものを売っているメーカーなんです。
だからトリプルコートを選ばれた方には、はっきりお伝えしています。抗菌と抗ウイルスとアレル物質抑制の3剤は塗膜に練り込まれているので、上から別の膜を作れば、床に触れるのはその膜になります。差額を払って手に入れた機能が、そこで止まってしまう。それでもコーティングをご希望なら止めませんが、知らずに契約されるのはあまりにもったいない。実際、この話をしたうえで見送られる方もいらっしゃいます。
逆にベースコートを選ばれた方や、目的が傷と水汚れの防止だという方には、施工する意味は十分にあります。抗菌性能は日常で効果を実感しにくいものですが、飲みこぼしのシミは目に見えて残りますから。何を優先するかは、暮らし方で決めていい問題です。そのうえで、水回りだけ守ってリビングは元のままにするという中間の選び方もあります。
まずは図面で、コートの種類まで書かれているかを確認してみてください。見た目や手触りではベースとトリプルの区別がつきません。図面がなければ、建築時の見積書やオプション明細も当たってみる価値があります。当社では現地調査で状態を確認し、判断がつかない場合は目立たない場所で試してからご提案しています。他のメーカーと比べて考えたい方は、11社の公式見解をまとめた記事からご覧ください。


この記事に記載したパナソニックの見解と製品情報は、2026年9月時点で同社の一般向け公式サイトおよびQ&Aに掲載されていた内容を確認したものです。施工店向けの資料までは範囲に含めていません。製品シリーズごとに扱いが異なる場合があり、記載も更新されることがあります。実際の施工前には、必ず最新の情報をご確認ください。